事故死した俺は天才陰陽師の体でフリーライフを手に入れます 著:桜桃

※『一話だけ読みます』参加作品




 ここから感想。


 いつもはマイナスな感想は絶対に書かない、と保証しているこの感想置き場ではあるが、一話だけ読む、という性質上いかんせん書くことが少ない。

 だから疑問に思った、という形でマイナスに見えてしまうようなことも少しは書いてしまうがご了承のほどを。



 さて、ここまで前置きをすれば何か疑問に思ったのだろうな、と気づいたことだろう。

 そう、思ったのだ。


 この作品は一人称視点で描かれている。

 (これは私の持論だが)一人称視点というのは主人公が見ている情景そのままが文字として出力されている形態である。

 

 つまり、最初に『夕焼け』を意味する描写があったとき、主人公は教室の窓側の席とかで、肘をついて窓から夕焼けを見ている最中というわけだ(だと、少なくとも私は思っている)。


 そして、その後友達の説明に移る。

 この時、先ほどと同じく夕焼けから友達に実際に視点を移している――それこそ茶髪の説明をしているときは髪に、ピアスの話をしているときは耳に――最中だと思うのだ。



 結局何が言いたいの? とそろそろ思ったことだろう。

 つまり、だ。

 その後出てくる友達の叫び声で音ゲーのフルコンを失った、という描写にどうにも違和感が残る、というわけだ。

 

 その少し前に、『俺もスマホを見ていたから、思わず床に落とすところだったよ。』なんて書いてある。もしかしたら、このスマホを見ていた、という描写が音ゲーをしていた、と同義なのかもしれない。


 しかし、こちらとしては『音ゲーをしている最中にスマホ落とすかなぁ?』なんて思うわけである(これが天然を示唆する描写ならしてやられた、と言わざる負えないが)。


 てか、音ゲーのフルコン狙ってる最中なのにのんきに自分の周りを説明するんかい、こいつ。なんて思ってしまったわけだ。まあ、し始める人も中にはいるかもしれない。


 まあ、そもそも疑問に思った程度ではあるので『あくまで個人の感想です』くらいにとらえてくれればいいと思う。

 こんなことを書かないと文字数が稼げないのだ。



 さて、最後に本題に入ろう。

 一話の感想だ。

 といっても、非常に短かったし内容も異世界転生モノのお手本のような導入で特筆すべきこともなかった。

 ただ本当にお手本のような導入ではあったので、この作品を読み始めた方が一話で読むのをやめることはないだろう。


 そういう意味では、一話としての役目――二話以降に読者を運ぶ――は完ぺきにこなせているように思える。 

 インパクトのある一話がイコール、優秀な一話だと思っていたがそんなことはないのかもしれない。

 

 

 こんなものだろうか。

 それでは。


 作品、作者URLは他サイトのため割愛。

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