そしていつかは鬼になる

高校一年の終わり、あずさは桜の木に生えた白い腕に追いかけられる悪夢を見るようになっていた。
何度も逃げているうちに、ついに夢の中で白い腕に捕まってしまう。その翌日、学校の正門横に植えられている桜の木から大量の白い腕が生えていた。
恐怖に支配されながらもそれに近づこうとしたあずさを止めたのは、前髪で両目を隠した男性だった。
自らをタケと名乗った男は、あずさにあれに近づくなと警告する。

これは、人に害なす鬼の夢を見る少女と、鬼を食う人間の姿をした鬼の物語。
こちらとあちらが隣り合う世界で、鬼を退治する者たちと鬼と狭間にある者たちの物語。



完結とするにはあまりにも中途半端であることはわかっていますが、これ以上書き続けることが困難になったため完結とします。