イミトリセ　こどくな学校

　西ノ谷中学校の三年生になった夜風直斗。
　夜風は霊を五感で感じる事の出来る霊能力を持っている。そんな人と違う力を持っているため、周りから距離を置かれていた。幼い頃に両親を事故で亡くしており、いつからその力を持っているのか不明。
　中学校に上がるまでは人との関わりを一切持たず孤独に過ごしていたが、入学式の日に矢幡潤に声をかけられその中学校生活は豊かなものとなった。
　しかし、三年生になった春。学校の怪談が流行り始めた。そして学校中に流れ始めた負のオーラ。これが一定以上に達すると、霊能力のない人でも霊を認識できるようになってしまい、霊側も干渉できるようになってしまう。
　本来なら交じり合わない者同士が交差したとき、それは悲劇を生む。
　一ヶ月ごとに迫り来る怪談の脅威。それは裏で何者かが仕組んで…続きを読む