夢の中の君は、今。

きっとあなたの人生に幸せを加味することでしょう。

出会い、をできた者達は、あとあとになってそれを知る。

それは良し悪しや損得などとかけ離れ

出会いそのものの大切さを愛しく

その事実があったことを

自分が幸せな
相手も幸せな

時を得ていたのだと

それが存在したこと

幸せ

　今はやや昔の平成初期、主人公の阿藤武志はアルバイトと遊びに明け暮れ、ただただ自堕落な日々を送っていた。そんな中、彼はアルバイト仲間である島埼絵未と出会い、その心は少しずつ変わっていくのであった。

　本作の見どころとして、まず阿藤君の変化が挙げられます。グレているというほどではないですが、かつて人の心に真摯に向き合うことができなかった彼が、絵未ちゃんとの本当の恋愛を通じてそれを知り、好青年へと成長していきます。そんな彼の過程を、皆様は応援したくなること請け合いです。
　そして一番の見どころとなれば、なんと言っても絵未ちゃんの内面の可愛さ、美しさでしょう。彼女はひたすら心優しく真っ直ぐであり…続きを読む

私の心の奥には、スッと届いてきました。

人を好きになって、想いが通じて、幸せで、でも上手く届かない日もあって。

今の生活があって、そして夢があって。

そんな青春の日々をリアルに感じさせてくれる、素敵な恋物語です。

恋に夢に揺れる、カッコ良さと等身大を併せ持つ武志くんも魅力的ですが、おそらく男子の皆さん胸を撃ち抜くであろう、ヒロイン絵未ちゃんの可愛いらしさも必読ですよ✨

秋の夜長に、是非手に取ってみてはいかがでしょう。

　バイト先で知り合った武志と絵未は、恋に落ちる。
　時に激しく互いを求めて、時に穏やかに寄り添い合う。

　深く深く落ちていく恋の行き着く先に待っていたのは——。

　恋に落ちるということがまざまざと語られる本作、平成のノスタルジーな雰囲気と共に、恋の夢というものに浸ってみてはいかがですか？

平成初期・カラオケ・タバコ。舞台がまさしくって感じですんなりと作品世界に没入できます。

時代としては約30年前の話かと思いますが、全く古臭くなく、むしろ現代的でスタイリッシュ。なのでテンポよく読めます。

本文も難しくなく端的に書かれていて、ストレスフリーな読み応え。

恋愛も非常に現実的で、やめ時が見当たらない。そんな作品です。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（78文字）