第3話
ふぁ…男の人と話すことなんて全然なかったから緊張したぁ…
私は冬島光。ついさっきまで多田晃という人が目覚めていたからその確認と、知識の共有を行なっていた。
(大丈夫だったかな?変な感じじゃなかったかな?私みたいな初対面の人でも助けようとしてくれる人だって分かってるから心配はあまりしてないんだけど…あぁ…学校だと大人しい女の子たちとしか喋ったりしてなかったから男の子と全然関わってなかったからなぁ…お父さんがいなかったから尚更どうやって話せばいいかわかんないよぉ…)
晃くんは、私が車に撥ねられそうだったから助けようとしてくれたけど、ギリギリ間に合わなかったみたい。一緒に撥ねられちゃったみたい…どうして助けられなかったの?なんて責めるつもりはない。私が急にぼうっとしちゃってたのが悪いのだから、謝らなければいけないのは助けようとさせてしまった私の方だ。
しかし、この世界は驚きでいっぱいだなぁ…
晃くんが起きる1時間前ほど、気づいたら私は知らないベットで寝ていてとてもびっくりした。そしたら急に何も感情が感じ取れない女の人の声が聞こえてきて、
『お目覚めですね。二人目のマスター。私は「朱音」と申します。以後、よろしくお願いします。早速ですが、称号「助けられる者」及び、「支える者」、「縺√≠縺?に選ばれた者」、「慈愛の聖女」を取得します。そこにユニークスキル「星空を掴む」を取得します。称号「縺√≠縺?に選ばれた者」の効果により高等的スキル(モード・ユニーク)のスキル「言語理解」を取得します。称号「支える者」の効果によりスキル「新婚のすゝめ」、「位置共有」、「感覚共有」、「感覚遮断」、「感覚分断」を取得します。なお、「支える者」は進化系の称号なので、一定の功労で称号進化がされ、取得スキルが増えます。
…あと、特殊スキル「極上の呪い・選別の阻害」を取得します。』
なんかいきなりいっぱい言われた?!
あれ?でも、全部一気に理解出来てる…なんかよく聞こえなかったところ以外は…「極上の呪い」?というもの以外は理解出来た。…あれ?「新婚のすゝめ」?なにそれ?
…正直今の現状を把握できていない。
『説明致します。まず、この世界は地球ではありません。この世界は「ラプサルカ」という世界で、地球の世界から「異世界」という区分にあります。詳しくいうと、カタルセニカ及び銀河系所属宇宙界36912代の67番にある地球型惑星に…いや、この話はいいです。とりあえず、ここは地球ではありません。地球の文明との相違点として、電気を利用した文明機器がなく、魔力の力で様々な現象を起こして栄えてきました。世界的に派閥が分かれており、あなた方「人間派」、敵対勢力の「魔族派」、絶対中立の「ガウス教会並びにサタニアム教会連合」に分かれています。まぁ、人間派の者でも信仰対象でさらに派閥が分かれていたり、魔族派でも、穏健派、過激派など人間への態度で派閥が分かれていたりします。公用語として聖魔アルマ公国のアルマ語が一般的に布教されています。』
いきなりの情報量で頭がパンクしちゃうよぉ…でも、ある程度は分かった。
『ちなみに、お二人が転移してきたのはルニシア王国の誰も手付かずの土地にある、「転移の館」という館です。魔力の永久循環能力により、無人での整備、劣化の防止などの魔術が張り巡らされています。さらにいうと、この館にある「
「こっ、こんなすごいの誰が作ったの?」
『これは昔の大賢者様によって作られたのです。』
大賢者様かぁ…やっぱりファンタジーだなぁ…
…というかお二人ってどういうこと?…いや、ちょっと待って、私が撥ねられる前に誰かが私のことを助けようとしてくれた気がしたんだった。すぐに意識がなくなっちゃったけど、確か男の人だった気がする…
仲良く…出来るかなぁ…
これからのことを思い浮かべて不安になるのだった。
---------------------------
設定回です。長々とぶっ込んですみません。
時系列的には、
晃一度目の目覚め(1話目)→
光の目覚めと、朱音の説明(3話目)→
晃二度目の目覚めと二度目の邂逅(2話目)
のようになっています。
国の名前とかは…まぁ、それっぽいのを考えます…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます