第50話
50話いきましたね。ありがとうございます。
一日で1500文字は少なかったので書きました。
ですが、
諸事情で再投稿しました。
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結局このままだと材料収集し終えるまで動けないので話は一旦保留になった。
「それで、次の行先はカイマッドって決めてたが、いつまで国都に居座るかだ」
本来の目的を履き違えないようにしないとな。
「それは僕の案を聞いてよ!」
ルアが意気揚々と言ってくる。
「それはねぇ…ギルドで何か大きい依頼を終わらせたらにした方がいいと思うんだよ!」
「…それまたどうして?」
ラシュカな少し疑問なようだ。
「だってお兄さんは僕ら以外の大罪の顔と名前が分かってないんでしょ?それならさ、世界中でお兄さんの知名度が上がれば、大罪の人が見つけやすくなるでしょ?」
「…なるほど、妙案」
「それならワシみたいなラッキー遭遇みたいなものに頼らずに済むしな」
…みんな乗り気?これ?
「…これはみんなの意見は?」
少し恐る恐る聞いてみる…と
「「「当たり前」」」
と返されてしまった。
あんまり目立ちたくないというシャイな男こそ多田晃である。目立とうとしてたら学校で無視されるほどの陰キャにはなってないだろう。
「嫌だと言われても今後有名にならないとみんな揃わないからね?ちゃんとやるべきことはやっとかなきゃダメだと思うんだよ、お兄さんや」
「ぐうの音も出ない…ぐう」
「でてるでてる」
「割り切らないとダメか…?」
「…割り切んなきゃダメ」
ラシュカにも強要されちゃってるな…
「何かしら結果を出しに行こ〜!」
「いや、今から行くわけはないだろ」
「功績を残すとしたって、ドラゴンとかが出て来たときとかの緊急クエストとかじゃないとダメだと思うのじゃが」
「…そうそうない」
「…ドラゴン?」
なんだろう、すごい聞き覚えのある言葉だな?何か…
「あ…俺ドラゴン倒してるじゃん」
「…あ、レッサードラゴンエンジェル…」
「え?神話級出てきてたの?!しかも倒した?!」
「…うむ、なんとかやってしまいそうな男じゃしな…(転生者じゃしな)」
スティールの反応が薄いが…まぁいい。
「でも証明できるものといったら、あいつの目だけだしな…」
「…え?目?」
ラシュカは混乱している!
当然だろう。あいつが俺の元にやってきたときはすでに倒れていたし、俺もその時は何も取っていなかった。俺がドラゴンの目を持っている時点で謎が発生するのだ。
「気絶して、起きた時からアイテムボックスに入ってたぽいぞさっき整頓してた時にあった」
さっきはこの前のホテルの時だが。
「納得はできないけど、これは迷宮入りかなぁ…」
「嘘はなさそうだから…信じるしかない」
「じゃあこれでこの問題も解決じゃな」
「じゃあ話もまとまったし朝ご飯でも食べるか」
「そうだね、お腹すいちゃってるよ〜」
「…なんで寝起きに大事な会議をして…」
おっと、触れてはいけない話題を出したね?
「…なんでもない。私もお腹すいた」
俺の考えをちゃんと汲み取ってくれたラシュカにはいい子いい子してあげちゃお。
「ふぁっ?!」
顔を真っ赤にしちゃってぇ…愛いやつよのぉ。
「キャラ大丈夫?」
「あれはダメじゃな」
おっとキャラ崩壊はダメらしい。
今日の朝ごはんの担当はスティールでした。
流石は一人暮らしが長いとされているだけの腕はある。とても美味しい。
何かコーンポタージュのようだが
少し黄色みが強い。
見たことのない食べ物だが、異世界の中ではスタンダードなもののようで、
ルアたちは当たり前に飲んでいる。
こういう不思議な食べ物は好奇心がくすぐられる。
こういうゆっくりとした時間も悪くない。
「お兄さんあんま食べてないけど大丈夫?」
「あ、あぁ。食べたことのないものだったからな」
「おいしいよ!」
「毒は入れとらんからな。ちゃんと味わって飲めばいいのじゃ」
優しいな。誰かに優しくされることの嬉しさは光がちゃんと教えてくれたけど、
やっぱ感謝してもしきれないんだな。
今はまだ会えないけど、また会おうな。
-光
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