愛しきリーアンジェに捧ぐ

芸術の街、クレアレーネでダンサーとして舞台に立っていたロッシャは、交通事故で足を負傷し、踊れなくなってしまった。ダンサーとしての道を絶たれ、失意の底にいた彼はある日、20年前に突如引退した伝説のシンガー、ラターリオと出会う。
「もう歌えなくなった僕の歌を君に歌って欲しい」という彼の願いを受け、ロッシャはシンガーとして再起することを決意。ラターリオのもとでレッスンを受けることになる。

どうして歌手を辞めたのか。なぜ歌えなくなったのか。ラターリオに訊ねてもはぐらかされるばかり。
舞台に上がるために日々レッスンを行う中、ロッシャはふと、リーアンジェという一人の女性の存在と、ラターリオとの関係を知ることになり…。

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現代時間軸の架空の街を舞台にしたお話です。