春待防人物語―今と過去、ふたつの約束―

❅見付けて下さり、ありがとうございます！

時は、飛鳥。
雪深い北陸の地に暮らす葵は、防人として大宰府に旅立つ千歳を見送る。
防人とは、現在の九州で大陸からの攻撃を防衛し、見張る役割を持つ人々のことを指す。
そして長く険しい道のりと共に、厳しい環境での労役となるため、死する者も多かった。

必ず帰って来る。必ず一緒に都を見に行こう。
これは、2人の約束が果たされるまでの物語。

そして、遥か昔にあった国への望郷の物語。



以前、ゆあんさまの自主企画『筆致は物語を超えるか？』に参加させていただきました。
『雪を溶く熱』というプロットに沿って綴った物語の、そのプロットを超えたアナザーストーリーと思っていただければ。
こちらでは美冬を葵（あおい）に、秋人を千歳（ちとせ）に変えています。

「は…続きを読む