第32話 ダンジョン攻略 ⑤
7階層を3日間繰り返し、ついでに5階、6階も殲滅したおかげでシャーマンもオーガも瞬殺できるようになった。
かなり余裕である。
いよいよボス部屋に行く。
ボス部屋を開けると3頭のオーガが先頭に立ち、後ろにはオークマジシャン、オークプリースト、そしてボスのオークジェネラルがいた。
なんか安心した。
オーガの亜種か何かがボスなのではと思っていたが、ジェネラルなら戦った経験もあり気が楽になった。
そして、強くなり過ぎた俺たちには楽勝だった。
今回の宝箱には魔弓が入っていた。
明らかに宝箱より魔弓の方が大きいのでアイテムBOXのようになっているのだろう。
ちょっとほしくなったが、宝箱は持ち上がらないし収納にも入らない。
そして中身を取り出すと消えてしまうのだ。
魔弓はマリンに渡した。
この弓はMPを使って魔力の矢を放つそうだ。
そのため矢はいらなくなる。
そのまま8階層に向かい登録を完了する。
そう、ここが冒険者が制覇した最後の階層だ。
オークジェネラルが普通に歩き回っている。
ジェネラルを片っ端から狩っていく。
俺の大好きなジェネラルの肉がドロップされる。
レアドロップで睾〇もあるのだが複雑な気持ちになる。
高く売れるだろうけども。
もちろんボスはキングだった。
ジェネラルが3頭、クイーンとキングだった。
以前はとても苦労したキングだが今は楽勝である。
難なく8階層を制覇してしまった。
9階層の登録を行い、ギルドへ報告に行く。
「お帰りなさいませ。とうとう8階層も制覇されたのですね。おめでとうございます。それから8階層は上級者クラスになりますので皆さんのランクを全員Aに昇格します。クランランクもAになります。ボーナスは報酬の1.5倍になります。今回の攻略報酬は8金貨ですが、ボーナスも合わせて12金貨となります。」
「ありがとうございます。ちなみに前回はどなたが制覇されたのですか?」
「クランランクSのSランクパーティが4チームで挑みました。30名での制覇です。8人パーティで制覇するなんて異常なのですよ?」
「そ、そうなんですね。ちなみにジェネラルの睾〇がたくさんドロップしたんですが要りますか?」
「え? たくさんですか? 1個3金貨で買い取りますがこちらでは10個もあれば十分です。」
「では、10個の買い取りお願いします。それでは9階層に挑戦してきますね。」
「30金貨です。無理はしないでくださいね。」
ダンジョンに戻り9階層のマップを確認した。
5階層の2倍はある広さだ。
魔物はオーガ、ギガンテスだった。
ギガンテスは一つ目、一つ角の棍棒を持った巨大な鬼だ。
ギガンテスには再生という能力があった。
腕を切り落としても生えてくる。
恐ろしいスキルだ。
これにより倒すことが出来ず前回の攻略者は断念したそうだ。
しかし、俺たちの敵ではなかった。
再生するよりも早く切り刻めば良いのだ。
レベル60を超えた俺たちには問題ない。
そして、俺と静香は上限値を越えた。
ステータスの壁999を超えたのだ。
俺たちにはスキル「限界突破」があるのでさらに上限を超えていく。
いままで999の壁を越えたのは伝説の勇者のみ。
それもレベル99のときだったそうだ(ティア情報)。
それでも魔王の討伐には至らなかった。
俺たちはさらに強くならなければならない。
ボス部屋の扉を開く、そこにはギガンテス5体と変な鳥?がいた。
そっと扉を閉めた。
『ティア、今の鳥みたいなボスはなんだ? 明らかにヤバそうな雰囲気があったが。』
『コカトリスですね。石化のスキルを持っていますので、全員に耐性を付与しておいてくださいね。石化は厄介ですよ。』
全員に石化無効を付与した。
「全力で行くぞ。俺と静香で最強の魔法を放つ。それでもダメな時は物理攻撃でいくぞ。」
再び扉を開け、一歩踏み出すとコカトリスの目が光った。
石化攻撃だったのだろう。
耐性がなければこれで終わっていた。
なぜ?という顔をしたコカトリス周辺に魔法を放つ。
まずは俺のインフェルノ。
ボス部屋が地獄の炎が襲った。
ギガンテスは再生されることなく燃え尽きた。
コカトリスは毛を焼かれたがまだ生きている。
温まったところに静香の絶対零度(アブソリュート・ゼロ)が放たれた。
急激な冷却に耐えることが出来ず、コカトリスが砕け散った。
魔法のみで倒すことが出来て良かった。
物理では勝てるか不安だった。
宝箱には日本刀に似た刀が入っていた。
これは扱い方を知っている俺が持つことにした。
そのまま最下層に向かい10階層の登録をした。
一応、ギルドに報告しておこう。
「え? 9階層を制覇されたのですか? 本当ですか? おめでとうございます。記録更新されたことで報酬100金貨が、9階層攻略報酬が9金貨、ボーナスも合わせて163金貨と500銀貨になりますね。」
報酬を受け取り、最下層へ戻った。
攻略は明日にして今日は休んで体調を整えることにした。
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