第49話 魔族との遭遇

今日も魔の森を探索する予定だ。


「パン、サクラ、カリン、サリン。修行の成果はどうだ?」


パン Lv.30 探索者 犬獣人

サクラ Lv.30 盗賊 猫獣人

カリン Lv.30 竜騎士 竜人

サリン Lv.30 狩人 エルフ


レベルが2倍に成長していた。

もうオークは瞬殺できるし、4人であればミノタウロスも狩れるそうだ。

頑張ったようなので今日は魔の森に連れていってやることにした。

おそらく役には立たないだろうけど、先輩たちの戦いが見れることは良い経験になるだろう。

魔の森に転移するとまたフォレストウルフに囲まれた。

今回は100頭ほどだった。

速攻で狩りつくし、奥へと進む。

そして、先日トレントを狩ったエリアに入るとリポップしたようで復活していた。

トレントも次々と倒し木材を回収する。

さらに奥へ進むとミノタウロスが現れた。

ミノタウロスなら余裕だ。

1頭は4人の新メンバーに任せることにした。

報告通り、4人だけで狩れるようだ。

さらに奥に進むとオークやゴブリンの上位種が現れるようになった。

知らないうちに人が踏み入れたことの無いエリアに入ってしまっていた。

雰囲気が変わった。

明らかに魔素の濃度が上がっている。

すると現れたのは魔族だった。

グレムリン、ガーゴイル、鬼火が現れた。


*ステータス

 種族名: グレムリン(魔族)

 スキル: 火の息、眠り攻撃、飛翔


*ステータス

 種族名: ガーゴイル(魔族)

 スキル: 爪攻撃、身体強化、麻痺攻撃


*ステータス

 種族名: 鬼火(魔族)

 スキル: ファイアボール、物理攻撃無効


グレムリンは小さな羽で飛びまわり、炎が厄介だ。

グレムリンの対処は遠距離攻撃のメンバーに任せる。

ガーゴイルは力業でごり押ししてくるので近接攻撃メンバーが担当する。

鬼火は物理無効なので魔法で対処する。

下級の魔族なので然程苦労はしなかった。

予想外だったのが魔族から得られる経験値は高いということだ。

下級魔族を狩っているだけでも効率がよかった。

しかし、死体からは魔石以外の利用価値は無いようだ。

1日中、魔族を狩ってから家に戻った。


真治 Lv.73 勇者 転移者

静香 Lv.73 賢者 転移者

メイ Lv.71 アサシン 猫型獣人

アカネ Lv.71 剣士 ヒューマン

シルク Lv.69 メイジ ヒューマン

マリン Lv.69 レンジャー ヒューマン

カレン Lv.67 聖女 ヒューマン

ミレーユ Lv.67 ナイト ハーフドワーフ

パン Lv.52 探索者 犬獣人

サクラ Lv.52 盗賊 猫獣人

カリン Lv.52 竜騎士 竜人

サリン Lv.52 狩人 エルフ


次の日、魔の森に入る前にギルドへ寄ることにした。

新メンバー4人の入場許可をもらうのをすっかり忘れていたのだ。

それと魔族の報告もしておく必要がある。


「こんにちは。状況報告とこの子たちの入場許可の追加をお願いします。」


「それでは、ギルドカードの提出をお願いします。報告の方はギルマスにお願いしますね。って、Fランクですか。しかし、ミノタウロスを随分倒していますね。実質Cランク以上の実力があるようです。見慣れない魔族も狩っているようですが見なかったことにしますね。ランクアップも含めギルマスに相談いたしましょう。では、ギルマスの部屋に移動お願いします。」


「初めましてだな、俺はここのギルマスのジャッカルだ。魔の森を攻略中らしいな。で、報告というのは何だ?」


「魔の森で魔族に遭遇しました。まだ深く潜っているわけではないのですが下級悪魔の生息を確認したので報告に参ったわけです。今のところ、グレムリン、ガーゴイル、鬼火の3種類です。魔王復活の兆しかもしれません。さらに捜索してみますので新しいことが分かりましたらまた報告に来ます。」


「それはまずいな。こちらから王に伝えておく。また何かわかったら知らせてくれ。」


「わかりました。それとこの4人の入場許可をお願いしたいのですが。ミノタウロスを狩れるぐらいの実力はありますがまだ冒険者登録をしたばかりなのでFランクなのです。」


「それではCランクにランクアップしよう。Sランクパーティが同行しているのだから入場許可に問題はない。受付に許可証を発行してもらってくれ。」


「ありがとうございます。では、また魔の森へ行ってきます。」


受付に戻った。


「そうだ。フォレストウルフ、トレント、ミノタウロス、オークとゴブリンの上位種、あと魔族の魔石があるけど、買い取ります?」


「売っていただけるのであれば全部買い取ります。最近魔の森に入場してくれる冒険者が激減しているのですよ。生きて帰ってくるものが減っているのが原因なのですが。ということで、全部解体場に出してください!」


なんだかんだで50金貨になった。

そのまま魔の森に入った。

フォレストウルフのリポップが早すぎる。

また門のすぐそばで待っていて襲ってきた。

昨日と同じルートで進み、襲ってきた魔物は蹴散らした。

下級悪魔エリアを超えると新たな魔物と遭遇した。


*ステータス

 種族名: キラーパンサー(豹)

 スキル: 爪攻撃、噛みつく、加速、回避、剛腕


*ステータス

 種族名: サーベルタイガー(虎)

 スキル: 爪攻撃、噛みつく、加速、回避、剛腕



*ステータス

 種族名: 呪いの魔導士(魔族)

 スキル: 火魔法、水魔法、闇魔法


中級ランクの猛獣系の魔物と魔法を使う中級魔族が現れた。

3属性魔法持ちの魔族は非常に厄介なので見つけ次第遠距離攻撃で先に倒した。

猛獣は動きを良く見ていれば俺たちの敵では無い。

あっさり首を斬り落とされていた。

猛獣は毛皮や爪、牙が素材になるので解体せずにそのまま収納した。

魔族はやはり魔石だけかなと思ったが、持っていた杖は安いが売れるようだ。

魔導士のボロ布のようなローブの中には魔石以外何もなく空洞だった。

不思議な存在だと思いながら魔石と杖を回収した。

キラーパンサーとサーベルタイガーの毛皮はジョージさんが欲しがりそうなのでギルドには売らず、ジョージさんに売ってあげようと思う。

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