第8話 ルームとテレポート

オーク、おいしいです。

肉もおいしいが、報酬もおいしい。

討伐依頼が500銅貨、それで3頭分の売却価格が1800銅貨で合わせて2300銅貨だ。

それに経験値もさらにおいしい。

すでにレベルは20になった。

久しぶりにステータス確認。


*ステータス

 名前: 小鳥遊 真治(勇者)

 性別: 男

 年齢: 16歳(38歳)

 レベル: 20


 HP: 600

 MP: 580

 STR: 650

 DEF: 500

 AGI: 600

 DEX: 550

 幸運: 200


 スキル

  鑑定、収納、言語、剣術、盾術、身体強化、パーティ編成、精神耐性、

  スキル付与、気配探知、マップ、魔力操作、魔力感知、無詠唱、複製、

  威圧、錬金術、錬成術、鍛冶、裁縫、解体、ホーミング


 魔法

  生活魔法: クリーン、ファイア、ウォーター、ドライ、ライト

  火魔法: ファイアボール、ファイアストーム、ファイアウォール

  水魔法: ウォーターボール、ウォーターカッター

  風魔法: ウィンドカッター、エアスラッシュ、エアカーテン

  土魔法: アースウォール、アースシェイク

  氷魔法: アイスニードル、アイスウォール

  雷魔法: サンダースピア、サンダーボルト、ライトニング

  光魔法: ヒール、キュア、結界、シャイニング、パワーブースト、

       マジックブースト、プロテクト、シェル

  闇魔法: バインド、スリープ、ドレイン

  時空間魔法: 異空間管理、空間拡張、テレポート


 ユニークスキル、加護

  創造神の加護、叡智神の加護、世界樹の加護、創造、叡智、聖剣召喚、限界突破


装備

 武器: ミスリルの短剣、革の盾

 頭: 革の兜

 手: 革の小手

 体: ミスリルの胸当て

 足: 革の靴


いつの間にかにスキルや魔法が増えていた。

ティアが増やしてくれたのであろう。

また、レベル20になり勇者スキルも覚醒した。

時空間魔法ありがとうございます。

転移できるようになったので移動が楽になった。

これで暗くなるまでオークが狩れる。

さらに空間管理と空間拡張はすばらしい。


『ティア、もしかして異空間に部屋って作れたりするかい?』


『可能ですよ。今日の狩りをあきらめるのであれば全魔力を使って部屋を作っちゃいますがどうしますか?』


『二人と相談させてくれ。』


「静香ちゃん、メイちゃん。」


「真治さん、そろそろ呼び捨てでいいですよ。」


「それじゃ、静香、メイ。ちょっと聞いてくれ。これから俺は全魔力を使って部屋というか家のようなものを作ろうと思うんだ。宿代も大変だが、やはり風呂とトイレがそろそろ我慢の限界だろ? ということで今日の狩りはお休みにしようと思うのだがどうかな?」


「問題なしです。昨日稼いだので当分は生活できるでしょう。」


「メイも大丈夫です。おうちがあった方がいいです。」


「それじゃ始めるね。多分、魔力が尽きて気を失うと思うから今日の分の宿代を払っておいてね。」


『それじゃ、ティア頼むね。風呂は大きめでトイレは水洗でよろしく。』


『了解です。ではマスター容赦なく魔力使いますね。おやすみなさい。』


気が付くともう次の日の朝だった。


『おはよう、ティア。できたかい?』


『おはようございます、マスター。もちろん完璧です。壁に手を置いて”ルーム”と唱えてください。』


「おはよう。2人とも早速だが部屋を見に行こう。」


「え? 完成したんですか? 行きましょう!」


ルームと唱えると魔法陣が現れ、ドアが出現した。

ドアを開けると広いリビングがあった。

奥にはキッチンが見える。

リビングの右のドアを開けると寝室だった。

ベットが3つ並んでた。

個室じゃないのね。もう慣れたからいいか。

左にはドアが2つあり、1つはトイレだった。

もう一つは脱衣所と風呂だ。

風呂は注文通り大きな風呂だった。

今晩からは自分たちの家でゆっくり風呂にも入れる。

なんとすばらしい!

でも昨日の分も含め狩りに行って稼がないと。


「よし、じゃあ今日も稼ぎに行こう!」


装備を整えて外に出る。

世話になった宿のおばさんには自分たちで食べるはずだったオークをプレゼントした。

また狩ればいいしね。

そして門に向かうのではなく、路地裏の人気のないほうへ向かった。


「道間違ってますよ? どこに行くのですか?」


周りを確認し、2人の手を握りテレポート!

一瞬にして先日のオークの縄張りに転移した。

2人が目を丸くしている。

ごめん、説明するの忘れてた。

笑ってごまかす。


「驚いたかい? 転移を覚えたんだ。これで移動が楽になるよね。」


2人に無言でぶたれた。

とにかくオーク狩りだ。

マップに捕らえたオークを片っ端から狩っていく。

見える範囲は転移できるので歩いて行かなくても済む。

移動時間も短縮でき、レベルも上がり狩ってるの時間も短くなっているので効率が上がっている。

日が暮れるころには周囲のオークを狩りつくしていた。

この森にルームを出して野宿も良いのだが、出たらオークと鉢合わせが怖い。

一旦、町へ戻りオークを売ることにした。

ギルドで手続きをし、解体場にオークを出した。

1頭残し、自分たちの分にする。

合計360頭いた。狩りすぎたかも。

昨日来なかったので2日分だと言って誤魔化した。

この町の肉事情も良くなるだろう。

受付に戻るとギルドマスターに会ってほしいと言われた。


「態々呼び出して悪かったな。俺はここのギルドマスターをしてるシーザーだ。受付嬢から凄い新人が現れたと報告があってな、一度話をしてみたかったんだ。」


「そうですか。俺は真治です。それと静香とメイです。」


「それでな。あまりにも大量に狩ってくるのでランクアップしようと思ってな。俺の権限でDランクにするぞ。それでオークの肉はもう十分だ。他の獲物を狩ってくれ。Cランクの討伐依頼にミノタウロスがあるからそれで頼むわ。」


ミノタウロスの肉が欲しくてランクアップさせたのではないかと疑っている。

ミノタウロスの方が収入が増えるので良いか。


受付に戻ると新しいDランクのギルドカードが渡された。

依頼報酬の60銀貨と買取が216銀貨で合計276銀貨となった。

報酬を受け取ったのでまた路地裏の人気のない場所へ向かいルームを出した。

今日はメイのオーク料理だ。

楽しみだ。

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