第40話 新メンバーの訓練と新居建設計画
新メンバー4人とメイを連れ、ハワードのダンジョンに転移した。
今後、メイには4人の教育係を任せることにした。
まずはギルドで入場手続きを行う。
「こんにちは。入場手続きをお願いします。」
「お久しぶりですね、真治さん。今回はそちらのお嬢様方もご一緒ですか?」
「はい、彼女たちのレベルアップが目的です。一応、昨日冒険者登録を済ませています。上層部の初心者エリアで数日修行をする予定です。」
「了解しました。真治さんとメイさんがご一緒ならば問題ないでしょう。それにその装備はすごいですね。」
「そうですね。このダンジョンの魔物からはダメージを受けるか微妙なレベルだと思いますよ。」
「どんだけすごいのですか! 一応、ここは中級ダンジョンなのですがね。ギルドカードの提示をお願いします。手続きをしてきますので少々お待ちください。」
待っている間に先日クリスの部屋に設置したルームとつなぐゲートの扉の携帯バージョンをメイに渡した。
これで別行動になってもメイはルームに戻ってこれるし、避難することもできるだろう。
俺は人数も増えたし、そろそろ本気で現実の家を建てようかと考えている。
そのための素材を集めようと思っている。
それで4人をメイに任せようと思うのだ。
「メイ、4人の教育をお願いしていいか? 俺は家を建てる準備をしようと思うんだ。」
「え? 本物のお家ですか? 拠点ができるのは良いと思いますが、今のルームでも十分だと思いますよ?」
「いや、もし俺に何かあったらルームは消えてしまうんだ。だから、家は必要だ。」
「嫌なこと言わないでください。真治さんは大丈夫です! わかりました。新メンバーのことは任せてください。」
「真治様、手続きが完了しました。油断せずに気を付けてくださいね。」
「はい、ありがとうございます。」
ギルドを出て、ダンジョン入り口に向かった。
「やあ、おっちゃん。また来たよ。」
「おお、真治か。随分若い子を連れてきたな。ケガさせるなよ。」
「あいよ~。んじゃ、行ってくるね。」
ダンジョンへ入った。
1階ホールで4人に鉄の短剣を渡した。
「防具はそのままでいいが、武器はこの短剣を使うように。武器が良いと武器に頼ってしまって修行にならない。この短剣が丁度いいだろう。あと、1階層では魔法は禁止とする。剣のみで戦うように。身体能力を上げてくれ。あとのことはメイ隊長に任せるので言うことを良く聞くように。わかったか!」
「「「「はい!」」」」
「メイ、あとは頼んだ。まず、1階層でレベル10までは上げるように。ゴブリンを瞬殺できるまでに上げてくれ。状況を見て2階層に進むように。安全第一で訓練してくれ。」
「わかりました。任せてください!」
「んじゃ、俺は10階層で肉を調達したあと、家の材料を集めに行ってくる。」
俺は10階層に転移し、チキンを狩りまくり、オークキングを狩った。
十分肉を確保できたのでダンジョンから出て、ギルドに俺だけ先に帰ることを告げた。
「また最下層を攻略したのですか。あの、ある貴族からキングの睾〇の問い合わせがあったのですが、ドロップしましたか?」
「持ってるけど、いくらで買い取るんだ?」
「50金貨で買い取ります。いかがですか?」
「わかった。使い道もないので売るよ。んじゃ、またね。」
『ティア、家を建てるためのスキルってあるかな。設計はちゃんとやらないと壊れそうで怖いから。あと、材料の入手場所も検索よろしく。』
『了解です。設計を含め”Housing”というスキルを取得しました。材料はショップでも入手可能ですが、大量に必要になると思いますから取りに行ったほうがいいでしょうね。家具類には木の魔物のトレントが丈夫でお勧めです。』
『建築建材については王様に相談しよう。トレントはどこにいるんだ?』
『魔の森に生息しています。』
『じゃあ、それは後回しでいいや。とりあえず、王様に相談に行ってくる。』
ハワードのクリスの部屋に転移した。
「クリス、人数も増えたしそろそろ拠点となる家を建てようと思うんだ。そこで材料はどこで入手したらいいんだ? 家を建てるのは俺のスキルでできるから大丈夫だ。」
「お家ですか。素晴らしいです。早速、お父様に相談してきますね。」
土地は褒美でもらった元大臣の屋敷がある。
屋敷自体は壊し、建て替える予定だが。
建築予定地に転移し、元大臣の屋敷を丸ごと収納して解体し、材料として再利用できる部分を選別した。
元大臣の土地は何もない更地となった。
ルームを起動し、他のメンバーにも家を建てる話をした。
全員賛成してくれた。
とにかく大きい風呂を要望された。
クリスも戻ってきて、王様は国を上げた全面協力を約束してくれたそうだ。
勇者の拠点が自国にあるというだけで名誉なことらしい。
何かあった時には軍事的によろしくというのもあるらしいが。
メイに連れられた新メンバーも休憩に戻ってきた。
メンバー全員が集まったので新居について話し合うことにした。
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