第3話 村の防衛

『マスター! 村の周りにゴブリンが集まってきています。』


一応、教えてあげた方がいいよね。


「村長、この村がゴブリンに囲まれてきているがどうする? このままだと暗くなったら襲ってくるって感じになると思うのだが?」


「なに! それは誠か! メイ、警報を鳴らして皆に知らせよ!」


「村長、ここは俺に依頼してみたらどうだ? そうだな、報酬は寝床と食事でどうだ?」


「それで良いのか? 頼む、村を救ってくれ。ワシらじゃ、ゴブリン1匹倒すにも2、3人でかからないと勝てないんじゃ。」


「交渉成立だな。じゃあ、暗くなる前に行ってくるわ。ということで静香ちゃん、手伝ってくれるかな?」


「了解、あまり数が増えると厄介なので早く行きましょう。」


『叡智さん、俺も魔法が使いたいんだが見繕ってもらえるかな?』


『了解です、マスター。あと、さん着けはいらないですよ。』


*ステータス

 名前: 小鳥遊 真治(勇者)

 性別: 男

 年齢: 16歳(38歳)

 レベル: 8


 HP: 200

 MP: 150

 STR: 200

 DEF: 150

 AGI: 120

 DEX: 100

 幸運: 200


 スキル

  鑑定、収納、言語、剣術、盾術、身体強化、パーティ編成、精神耐性、

  スキル付与、気配探知、マップ、魔力操作、魔力感知、無詠唱


 魔法

  生活魔法: クリーン

  火魔法: ファイアボール

  水魔法: ウォーターボール

  風魔法: ウィンドカッター

  土魔法: アースウォール

  氷魔法: アイスニードル

  雷魔法: サンダースピア

  光魔法: ヒール、キュア

  闇魔法: バインド


 ユニークスキル、加護

  創造神の加護、叡智神の加護、世界樹の加護、創造、叡智


装備

 武器: 鉄の短剣

 頭: なし

 手: 木の盾

 体: ジャージ

 足: スニーカー


初級魔法を覚えた。

現状のMP量では初級じゃないとすぐに涸れてしまう。


『ありがとう。叡智って呼ぶの面倒だから名前つけてもいいかな。じゃあ、君は今日からティアね。』


『私の名前はティア。マスター、ありがとうございます!』


マップを頼りにゴブリンを狩る。

草むらに隠れていてもスキルでバッチリわかっちゃうから問題無し。

なんでーみたいな顔して倒れていくゴブリンども。

討伐証明部位の左耳と魔石を回収するのが面倒だ。

どうしても時間をロスしてしまう。


『ティア、狩った魔物を自動で収納することできないかな? できれば解体もしてくれるとありがたい。』


『う~ん。任せてちょうだい。なんとか調整してみる。』


自動収納というスキルができた。

手あたり次第にウィンドカッターを飛ばしゴブリンを狩った。

100匹以上のは居ただろうか、周囲のゴブリンを殲滅した。


『これだけのゴブリンがいるということは恐らくゴブリンの集落ができていると思われます。たぶん率いるボスの存在もあるかもしれません。』


『じゃあ、明日にでも確認に行こう。』


「静香ちゃん、もう近くにはゴブリンはいないようだ。村に戻ろう。」


「私が賢者なのに。魔法は私だけでいいのに。真治さんも使えたら私の存在意義が薄れるじゃないの。」と静香ちゃんが小声でぼやいていた。


聞かなかったことにしよう。

薄暗くなってきたので村に戻ることにした。

レベルが12に上がっていた。


「メイちゃん、ただいまー。村長、約束通り、殲滅してきたよ。100匹も居たよ。大変だったわ。」


「村を救ってくれて本当にありがとう。知らずに夜を迎えていたら今頃こっちが殲滅されていたかもしれん。隣の空き家を掃除しておいたのでそこを使ってくれ。

飯はあとで持っていく。」


なかなか良さそうな一軒家だった。

残念ながら風呂は無かったが。

そもそも風呂の文化は貴族にしかないそうだ。

トイレは残念な感じだった。

自分で家を建てるときは風呂とトイレにはこだわろうと誓った。

こっちの飯は薄味だが食えないことは無かった。

物足りない感じが否めない。


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