第26話 パーティメンバー増員
次の日、王様に秘宝の装備を見せてもらった。
先祖代々伝わっているアーティファクトの装備だ。
片っ端から解析を行いコピーを作製していく。
特に魔剣がすばらしい。
「王様、ありがとうございました。」
「いや、いいのじゃよ。これを持って行っても良いのじゃぞ? 勇者様が使うのじゃ、ご先祖様も喜ぶであろう。」
「大丈夫です。このようにもう複製が出来てますので。」
できあがった装備を見せる。
もちろんアレンジを加えているので性能はアップしているのだが。
「それでは、私たちは旅に出る準備をしなければならないので失礼します。」
街に出て武器屋、防具屋、道具屋をめぐり次々とコピーしていく。
そしてギルドとの約束の時間になったので、応募者との面接に行く。
「ミントさん、何人に絞れました?」
「真治さん、一応5名まで絞りました。今までの依頼の取り組み状況やギルドへの貢献度も加味しましたのでギルドからのお勧めの5人と言えます。」
「ほほう。では早速面接しましょうか。」
「では、面接室を用意しましたのでそちらで。その後、実技も見たいのではと思ったので訓練所も抑えておきました。」
「さすがミントさん、仕事が早いですね。」
パーティメンバーの3人とともに面接会場となった会議室に向かった。
「一人目の方、どうぞ。」
「私は、Bランクのシルクと申します。攻撃魔法を得意としてます。」
「なるほど、ステータスを確認させてもらいますね。」
*ステータス
名前: シルク
性別: 女子
年齢: 18歳
レベル: 38
スキル
魔力操作、魔力感知、魔力増幅、MP回復量大、詠唱簡略化
魔法
火魔法、水魔法、風魔法、闇魔法
ユニークスキル、加護
魔導士の才
魔法使いタイプで4属性持ちか。
初めて見たスキルを持っているね。
キープかな。
スキルはコピーさせてもらおう。
「次の方、どうぞ。」
「私は、Aランクのアカネと申します。剣を得意としてます。」
「なるほど、ステータスを確認させてもらいますね。」
*ステータス
名前: アカネ
性別: 女子
年齢: 16歳
レベル: 40
スキル
剣術、刀術、盾術、槍術、格闘術、身体強化、加速、回避、カウンター、威圧、
潜伏、気配遮断、気配探知、解体
魔法
なし
ユニークスキル、加護
剣豪の才
うちのメンバーには足りなかった前衛タイプだ。
この子はほしい人材だ。
「次の方、どうぞ。」
「Cランクのマリンです。私は偵察や罠解除などが得意です。」
「なるほど、ステータスを確認させてもらいますね。」
*ステータス
名前: マリン
性別: 女子
年齢: 14歳
レベル: 30
スキル
短剣術、弓術、格闘術、身体強化、加速、回避、超加速、潜伏、気配遮断、
気配探知、解体、罠解除、罠設置、鍵開け、危険察知、暗殺
魔法
風魔法、土魔法、雷魔法
ユニークスキル、加護
探索者の才
残り1人目は犯罪歴を隠蔽してあったので信用できず却下。
最後の子は回復職でカレンと被るため不採用とした。
さすがギルドからの推奨だ。
魔法使い、剣士、レンジャーと良い人材を紹介してもらった。
できればもう一人くらい前衛の盾役がいるとバランスが良いのだが。
『ティア、3人にしようと思うのだがどうかな?』
『問題ないと思います。足りていないスキルは付与してあげれば良いです。』
「みんなの意見を聞きたい。シルク、アカネ、マリンの3人を採用しようと思うのだがどうだろうか?」
「かなりの戦力強化になると思います。私は賛成です。」
「メイもOKです。」
「私も問題ありませんよ。それに私も変わらないくらい新人ですし。」
「ミントさん、3人を採用しますので呼んできてもらえますか?」
「それでは改めまして、私はこのパーティのリーダーの真治です。あれ? 俺がリーダーで良かったんだよね? あなたたち3人をパーティメンバーとして迎えたいと思います。よろしいでしょうか?」
「「「よろしくお願いします!」」」
メンバーが決まったので城に戻ることにした。
その道中にティアから声がかかった。
『マスター。路地裏に女性が倒れています。助けてあげましょう。』
ティアがこんなことを言い出すのは珍しい。
助けに行くことにした。
路地裏に筋肉質のお姉さんが倒れていた。
腹を刺されて虫の息なのですぐに回復魔法を掛けた。
他にケガが無いか鑑定してみた。
*ステータス
名前: ミレーユ
種族: ハーフドワーフ
性別: 女
年齢: 20歳
他に異常は無いようだ。
「大丈夫かい? 他に痛いところはないかい?」
「助けていただきありがとうございました。強盗に刺されて、お金を奪われてしまいました。ここ数日必死に働いてお金を貯めていたので、ほぼご飯を食べていないのです。万全であればこのようなことは無かったのですが。私は戦闘奴隷だったのです。
王様からの通達で開放されたので冒険者になろうと思い装備を整えたくて。でも、そのお金はもう。。。」
「そうだったのか。君は戦闘経験があるんだね。どのようなスタイルで戦うのかな?」
「私はこの身体を生かし、盾役になっていました。ドワーフの血が入っていますので力には自信があります。」
「よし、決めた! 君を俺のパーティに招待するよ。いいかな?」
「え? いいんですか? 残念ながら私にはステータスがありません。でも、荷物持ちでもなんでもしますから、よろしくお願いします。」
『そういうことだったのね。これでいいだろ? あと、メリーナ様にステータス付与してもらってほしいんだ。あと部屋も増やしておいてね。よろしくね。』
メリーナの仕事が早い。
もうステータス付与してるし。
絶対ずっと見てるだろ。
これで8人パーティとなった。
もう一度ギルドに戻り、ミレーユの冒険者登録を済ませ城に帰った。
急に4名も増えたのでクリスに呆れられた。
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