第54話 ドラゴンに会いに行く

まずはポチのステータスをチェック。


*ステータス

 名前: ポチ(神獣白狼)、真治の眷属

 性別: ♂


 スキル

  威圧、結界、念話、統率、噛みつく、爪攻撃、状態異常無効、毛繕い、探知、

  風魔法、土魔法、闇魔法、時空魔法、幻術魔法、小型化


 ユニークスキル、加護

  神の加護、神獣の証

  覇者、超俊敏、超加速、超回避、超回復、超嗅覚、体力∞、魔力∞


さすがの神獣だ。

ユニークスキルが凄すぎて何も言えない。


今日は予定通りドラゴンに会いに行こう。

門を入って左側を目指す。

魔物が現れない。

ポチのせいか!


「ちょっとポチ、魔力を隠す練習してくれよ。」


『めんどくさいのじゃ。でも、静香次第じゃな。ほれ、撫でよ』


ポチは静香に撫でられてご機嫌になり、隠密の練習を始めた。

すぐにスキルを覚え、魔力の漏れが無くなった。

それでやっと魔物が現れだした。

現れたゴブリンたちを蹴散らし進んでいく。

また魔族が現れた。


*ステータス

 種族名: さまよう鎧(魔族)

 スキル: 剣術


*ステータス

 種族名: ヘルファイア(魔族)

 スキル: 火魔法、炎魔法、幻惑


さまよう鎧は見た目そのままで、フルメタルの鎧が剣を装備して襲ってきた。

動きも遅く、思いっきり蹴飛ばすとバラバラになって動かなくなった。

今まであった魔族の中で最弱だった。

ヘルファイアは炎系魔法が怖い。

現れた瞬間に水魔法で退治した。

なんか壁にぶち当たった。


「これが結界かな?」


『そうじゃな、それが奴の結界じゃ。ちょっと待て、我が入り口を作ってやる。』


ポチが元の白狼に戻り吠えた。

すると結界の壁に穴ができた。

急いで全員で潜り抜けると穴がすぐに塞がった。


『真っすぐ進めば奴のところへ辿りつくのじゃ。』


しばらく進むと巨大な影が見えてきた。


「我の結界を越えてきたのはお前らだな。名を名乗れ!」


ちょっと怒っているようだ。


『久しぶりじゃな、光龍よ。遊びに誘いに来てやったぞ。』


「そこにいるのは白狼か? 久しぶりだの。って、お前は勝手に持ち場を離れるな!

魔族が出てきてしまうだろ!」


『その時は駆除すれば良いじゃろ。お前がな』


「相変わらず、戦闘が好きではないのだな。まあ良い。ところでそこの人間たちは誰なんだ?」


「初めまして、真治と申します。Sランク冒険者で今期の勇者をやらせていただいてます。女神の使徒という位置付けになってます。」


『そして、我の主人じゃ。眷属契約を交わした。』


「お前、神獣だろうが。いくら勇者でも眷属契約はやりすぎではないか?」


『意外と快適だぞ。ステータスは安定してるし、何より仲間がそばに居るのがうれしいのじゃ。』


「なるほどな。それで私に何の用でわざわざここまで来たのだ? まさか私にも眷属になれとでも言うのか?」


『そうじゃが? 一緒に魔王を退治に行こうと思ってな。誘いにきたのじゃ。お前が必要なのじゃ』


「え? 僕が必要なの? そんなに必要なら着いていってあげても良くってよ?」


あれ? キャラ設定が崩れてきたぞ?

僕っ子? ツンデレ? キャラが混ざりすぎて迷子になってるぞ。


「必要ですよ。今の我々の戦力では到底魔王には及びません。あなた様のお力をお貸しください。」


「僕のことがそんなに必要なら着いて行ってあげるわ。でも、ここを守らないといけないのよね。どうしましょう。」


『真治の眷属になって、ステータス共有で我の魔力も使えば相当な結界が張れるだろうよ。魔王城を封印出来ちゃうかもしれんぞ。』


「わかったわ。僕と契約しましょう。」


眷属化を発動した。

光龍が眷属となり、仲間となった。


「光龍の名前はサンシャインにしよう。よろしくね、サンシャイン」


「ええ、よろしくね。ご主人様」


「それじゃ、ステータス共有化でポチと俺の魔力を送るね。」


「うわ、すごいわ。なんて魔力なの。それじゃ、魔王城の周囲に結界を張るわね。」


魔王城に分厚い結界が張られた。

そして、光龍によって結界の外の魔の森に残った魔族が一掃された。

ついでに通常の魔物も一掃され、一切の魔物の気配が消えた。

一気に経験値が入ってきてメンバーが全員レベアップした。


真治 Lv.90 勇者 転移者

静香 Lv.90 賢者 転移者

メイ Lv.88 忍者 猫型獣人

アカネ Lv.88 剣豪 ヒューマン

シルク Lv.86 ウィッチ ヒューマン

マリン Lv.86 レンジャー ヒューマン

カレン Lv.85 聖女 ヒューマン

ミレーユ Lv.85 パラディン ハーフドワーフ

パン Lv.80 ハンター 犬獣人

サクラ Lv.80 アサシン 猫獣人

カリン Lv.80 竜騎士 竜人

サリン Lv.80 アーチャー エルフ

ポチ 白狼

サンシャイン 光龍


「サンシャインも小型化できるのかい?」


「もちろんよ。小さくなって着いていくわ。置いてったら泣いちゃうんだからね。」


サンシャインは手乗りドラゴンになり、小さな翼をパタつかせ浮遊していた。

ちなみにサンシャインのステータスはこんな感じだった。


*ステータス

 名前: サンシャイン(光龍)、真治の眷属

 性別: ♀


 スキル

  威圧、結界、言語、噛みつく、爪攻撃、尻尾攻撃、ブレス、状態異常無効、

  魔法耐性、水魔法、氷魔法、光魔法、雷魔法、時空魔法、鱗硬化、小型化、

  気配探知、気配遮断、魔力制御、魔力感知、飛翔


 ユニークスキル、加護

  神の加護、聖龍の証

  覇者、体力∞、魔力∞、完全結界


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る