第51話 商談(紙の漂白)

薬師ギルドに着いた、ジョンさんが出迎えてくれる


「さっそく特許の登録をお願いします」

「かしこまりました」




ジョンさんが祭壇に向かい登録した結果

申請したものは無事登録できた


・水の電気分解

・水素の作り方

・酸素の作り方

・過酸化水素の作り方

・過酸化水素水の作り方

・紙の漂白



登録を終えたジョンさんが話す


「すべて登録できました」

「ありがとうございます」


さらにジョンさんは


「これから特許料の調整等あると思いますが、こちらのお部屋を使ってください」


何から何までありがたい


「ありがたく使わせていただきます」

「いえいえ、こちらも利があることなので、お気になさらず」


利? 利益? あ~手数料収入が上がるからか……、しっかりしてるなぁ



さて、ジェームスさんと調整だ


「ジェームスさん、特許は無事登録できました、こちらの部屋を借りれるそうなので」

「わかりました、早速特許のお話からお伺いさせてください」


ジェームスさんに紙の漂白について説明し、過酸化水素水と苛性ソーダが必要であることについてお話する

最後にこれが特許として登録された旨も付け加える


最後まで聞いた後にジェームスさんから


「紙の漂白ですが、ジェームス製紙工場に独占させてもらえないでしょうか?」


思っていた展開になってきた


「別に構いませんが、以前お話していた特許料から上がりますよ」


自分はそう返す


「特許料が上がることは構いませんが、どれくらいを考えてますでしょうか?」

「まず独占できる期間は1年間だけです、次に毎月売上の50%か白金貨1枚ください」

「1年だけは了解しましたそれで構いません、次の金額ですが……タカハシ様が紙の生産をされないのが条件です」

「紙の生産ですか? それは困りましたね、前にジェームスさんに見せていただいた板紙の生産を考えていたのですが……」

「板紙ですか!? うちは漂白済みの紙を生産するので、手一杯ですね……」

「そうですよね……」

「よろしいでしょう、漂白済みの紙でなければ良しとしましょう、あとできればわらも使わないでいただけると」

「ありがとうございます、わらについては日15kg以下使えるということでよろしいでしょうか?」

「日15Kg以下、うちと同量ですね、それなら構いません」

「では、まとまったということで」


ジョンさんだった


ジョンさんは話の内容をまとめて見せてくれた


紙の漂白特許

・ジェームス製紙工場が1年独占で特許を使用できる

・使用料は毎月売上の50%とする

・契約日に白金貨1枚を払い、月毎の精算時に差額を調整する

・タカハシは漂白済みの紙は独占期間中生産できない

・タカハシが紙の生産に使用するわらは日15Kg以下とする



まずはジェームスさんが確認し、サインする

次に自分が確認、精算のあたりはジョンさんが調整してくれたのか、ありがたい、問題ないのでサインする


「では、ジェームス様からタカハシ様へ白金貨1枚をお渡しください」


白金貨1枚いただく、よしイグアスでの第一歩だ


「ジョンさん、これ税引き後の900枚にしてください」

「かしこまりました」


ジョンさんは近くにいた事務員に指示を出す、前もって用意していたのだろう、すぐに金貨900枚を受け取った


最後に祭壇で契約内容を神様に承認いただき、終了


後ろでジェームスさんとジョンさんが過酸化水素水の購入方法について話しているが、関係ないのでお暇する


「ではジェームスさん失礼します」

「はい、板紙生産の際はご連絡ください」

「その時はお願いします」


「ジョンさんありがとうございました」

「また、お待ちしております」


二人に挨拶して、薬師ギルドを後にする

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

異世界メディアコンテンツカンパニー ~神の世界もコンテンツ事業ですか!?~ 水無月 惇(まこと) @minaduki_makoto

二次創作の作品にはギフトを贈ることはできません

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ