第39話 ダンジョン街へ

「おはようございます」


8日目の朝は刺激的な朝だった

頬を触る手があり、ゆっくりと瞼を開けると、にんまり笑ったメアリーさんが居た


「……、おはようございます、メアリーさん、男の寝顔はあまり面白くないですよ?」

「いえいえ、良いものを見させていただきました」

「……、ところでなぜここに?」

「そうでした、急ぐので支度を」


急かされるまま飛び起きて、マリーさんにクリーンの魔法を使ってもらったあと説明が


「今日はこのまま玄関へ参ります」


そのまま玄関へ向かい、おそらくマリーさんが準備した荷物をすべてアイテムボックスにいれ、そのまま馬車に乗る、御者さんはそれを見て馬車を進める


馬車では、レイラさん、ミイが待っていた


「おはようございます」

「おはよ~」

「おはよう、どうだったうちの娘は?」


ミイとレイラさんが返す、元凶はこの人か~~!


「なかなかに刺激的でしたよ」


ミイとレイラ、メアリーさんはニマニマしている……、だがここははっきりさせておこう


「ただ、ちょっとだけ刺激的だったというだけですね、今の目標は儲けることなので……、ところで急いでいる理由は?」


3人は残念といった反応を示す、それを見たマリーさんが話す


「おふざけはこの辺にして今日のご説明を、あとこちらが朝食です」


マリーさんがバスケットに入ったサンドイッチを渡す、

サンドイッチが全員に渡ったところをみてメアリーさんが説明をはじめる


「今日はダンジョンに行きます」

「はい、それは昨日聞いてますね」

「ダンジョンに入るためのチェックがあり、早くいかないとかなり並びます」

「ダンジョンって解放される時間が決まってるのですか?」

「はい、入るのは9時~17時、出るのはいつでも出られます」

「なるほど、急いでいるのはそのためなのですね……」


この行動は理解できた、イベントの列だ開始時間が決まっているのにチケットのチェックで列ができる……


「そうですが、もう一つあります」

「もう一つですか?」

「はい、タカハシさんの防具を購入する必要があります」

「それなら、昨日カラクルムで買ってもよかったのでは?」

「性能はこれから行く街のほうが良いです!」


性能か~~、なら仕方ない


「そこでだ、こっちが並んでいる間、タカハシはメアリーと防具を買ってこい」

「それは構いませんが、ねらい目な防具と予算は?」

「それはメアリーに聞きな」

「そうですね~、ブーツに脛あて、膝あて、胸当て、肘あてまででしょうか、グローブと手の甲も守りたいですね、最後にできれば鎖帷子が買えればですが」

「鎖帷子は無理、金貨1枚は必要」


レイラが突っ込む、そうか~100万円か~手持ちがないな……


「貸すこともできますよ?」


メアリーさん、それはさすがに……


「メアリーそれはやめとけ、男に女の財布を見せると働かなくなる」


すかさず、またレイラが突っ込む、レイラが言うと説得力があるな


「それは過去の経験~?」


ミイも突っ込む


「ば、違う、人づてに聞いた話だ……」


レイラの経験だなと思いながらも突っ込まないでおくことにした


そうこうしているうちに、ダンジョン街へ着いた

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