第15話 生活魔法を習う

転移者寮に戻り、マリーさんが出迎えてくれた


「おかえりなさいませ」

「ただいま戻りました、では生活魔法についておしえてもらえます?」

「かしこまりました、では中庭に参りましょう」


生活魔法の前に魔法について教えてもらった


・魔法とは魔力を使って8大元素から事象を作り出す行為

・8大元素は火・水・風・地・光・聖・無

・火:火属性:炎や熱に関連する魔法

・水:水属性:水に関する魔法

・風:風属性:空気に関する魔法

・地:地属性:土、鉱物に関する魔法

・光:光属性:光、雷に関する魔法

・聖:聖属性:生命に関する魔法

・無:無属性:ほかの属性に含まれない魔法

・複合したものもある

 例えば氷、水と火の複合で、水から熱を奪う


なるほど、ちなみに光属性に関しては、電子が操作できると考えることで理解した

では生活魔法は?


「戦闘用にならない魔法を総じて生活魔法と呼んでます」

「戦闘用……つまり殺傷力がなかったりするものは生活魔法?」

「そうなります」


あー、だからクリーンは生活魔法なんだね


「あと、魔法が全く使えないというのは?」

「魔法を使うには、MPと魔力操作スキルが必要です、魔力操作はMPさえあれば、根性で何とかなるのですが、MPがない場合は……」

「ダメってことね」

「はい」

「では、クリーンの魔法から教えてください」

「その前に、魔法ですが暴発の危険がありますので、このような誰もいない空間で練習なさってください」

「はい、わかりました」

「さて、クリーンの魔法から」


マリーさんはスパルタだった……

魔法を出すので、それを真似ろと……オイオイ

クリーンの魔法は範囲を広げるとMP消費量が増える魔法だった

なので全身すべてをクリーンするには、自分のMPでは不足していた

ちなみにMPがゼロになった場合、低血糖症に近い頭痛に見舞われる、MPの1%程回復したら治った


そうこうしているうちに、何とか手のひらの範囲でクリーンは使えるようになった

1回MP10を消費する……これを全身にやってのけるマリーさんって……


「タカハシさん?」


少し、冷ややかな目線を向けられる


「なにか?」

「いえ、レディに対してあらぬ詮索をされたような気がしたので……」


怖い……怖いっすマリーさん

マリーさん、もしかしていろいろできちゃうメイドさんですか?


「いえいえ、マリーさんが多才で多芸な方なんだなと……」

「あら、褒められても何も出ませんよ?」

「いえいえ、ただすごいと思っただけです」

「ほんとうでしょうか?」

「本当ですよ~、できましたらあと少し実践的な魔法を教えていただけたら」

「生活魔法でなくてもよろしければ」

「是非に」


教えてもらったのは、2つ


・ウォーター:100mlくらい水を出す、蒸留水も出せた

・ファイヤー:ライターくらいの火を出す、サイズを大きくすれば殺傷可能


特にウォーターはポーション生成に使えるので便利になった


「では私はお仕事がありますので」

「ありがとうございました」


時間は17時、ポーションを作りながら時間をつぶしますか

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