第33話 直流電源装置

薬師ギルドを出た後、ティアラ魔道具店へと向かう、理由は例の品物を渡すとのこと


「え、もうあるの?」

「ああ、昔使ったやつがね……」


??? わからないのでメアリーさんの方を向くと


「昔ティアラが活躍したことがありまして~」


聞いた話はこうだ


昔カラクルムでゴブリンパレードが発生した際に、大量の黒色火薬を用意し樽に詰め配置

その発火する魔道具をティアラが作ったと


話しているうちに恥ずかしくなったのか、ティアラが悶絶している

そのティアラに、にっこり笑って


「なるほど~、ティアラは昔からすごかったんだね~」

「ん゛~~」


悶絶中、ちょっとかわいいと思った




「おかえり~」


ティアラ魔道具店の扉を開けるとミイが迎えてくれた、ティアラは脱兎のごとく2階へ上がる


「どうしたの?」

「ティアラの過去を教えてもらった」

「なるほど~、でタカハシ的にはあれはどうなの?」

「かわいいなぁ~っと」


メアリーさんが『かわいい』という言葉にぴくっと反応する、うぉ!これは危ない


「でも、ティアラとは付き合わないかな~、なんかそんな空気になりそうにない」


そうなのだ、自分がもともと歳をとっていたせいか、そんな空気になりそうにない

それになんかティアラも歳のせいなのかわからないが、そんな感じがしないのだ


そう話しているうちにティアラが戻ってきた


「タカハシ、例のものはこれだ」

「ありがとう、使い方教えて」

「なら、作業場だ」


1階の奥の作業場に向かい、ティアラに試してもらう


結構、電気火花が出てますな……


「ありがとう、ほしい雷はかなり小さめ、外で小さめの雷が落ちるときの200万分の1くらいでいい」


今回ほしい電圧は6ボルト、落雷時の電圧が200万ボルトからなのでそれくらいでいい


「あと、これ魔石バッテリーでできるようにしてほしいのと、雷の力調節ができるようにしたい」

「魔石バッテリーはオッケー、あと雷の力調節とはどういうもの?」


タブレットを見せる、ちょっといい会議室とかにある、回転式に電気をつけるスイッチだ


「自分の世界では、こうやって明るさを調節しているんだ、これを雷の調節に使いたい」

「なるほどね、これ多分特許とれるはずだよ」

「わかった、できた後で取ろう、これいつぐらいにできそう?」

「2、3日ほしいね」

「おっけー、2日後に来るよ」



さて、では終わりと思っていたところに


「タカハシさん、そろそろ~レベルアップしましょうか~」


にっこり笑っているメアリーさんからだった

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