第34話 魔力銃の性能
「レベルアップ?」
何で? という顔をしてメアリーさんに向く
「はい、レベルアップです、理由は自分の身を守ってくださいということで……」
詳細は、イグアスの罪人判定は殺人、詐欺の直接的なもので間接的なものは判定できない
これは直接的なことは言わなかったが、おそらく権力者が代理で殺人を依頼することがあるのだろう
この場合、現代では依頼した人も捕まるのだが、イグアスでは違うらしい
ということは、メアリーさんが注意しているのは……
「これから、タカハシさんを脅したり、他の人を利用して借金を負わせたりして知識を奪う人が現れるでしょうから、強くなって対応できるようにしましょうか~」
「はぁ、具体的には?」
「ダンジョンへ行きましょうか~」
メアリーさんはにっこり、あれ? もしかしてメアリーさんって戦える人~?
「ちょっとまってくれ、その前にタカハシがどこまでできるかチェックしたほうがいい、あとミイも連れて行くんだろ?」
ティアラが入ってくる
「ええ、そのつもりですよ~」
「ミイちょっとこっち来て」
「はいはい~」
ミイも来た
「で、タカハシ、戦う時の獲物は何だ?」
「これだ」
アイテムボックスから魔力銃を出す
「銃か……、これだと洞窟に使えないな……」
銃が洞窟に使えない理由は音である、洞窟内で発砲させた場合、音が反響し迷惑がかかるし、場合によっては反響した音によって崩落する危険があるためだ
なので、訂正しておこう
「これ、音でないよ」
「ちょっと待て、これを撃ってくれ」
そういいながらティアラは50センチ四方のブロックを出現させる
「わかった」
そういいながら、溜めなしで撃ってみる
シュッ、バゴッ
銃と同じく、当たった箇所は小さく、その反対側は大きく開いていた
「ほんとだね、音がしない」
「ティアラ、これ属性変更できるし、溜めうちもできるんだ、もう2個さっきの出せない?」
「オッケー出すよ、今度は素材を変える」
そういって、鉄製のブロックを2個出してくれた
まずは属性変更、洞窟に入るなら、氷にしてみるか、洞窟で火だと酸素なくなるし、念のためステータスのMPを確認して
シュッ、キィン
属性変更は、念じれば変わるらしい、当たったところから鉄製のブロック全体を氷漬けにする
消費MPは10……結構かかる
「これは……」
「すごいの」
「良いね~」
三者三葉の誉め言葉
最後に溜めうち、10秒ほど溜めを意識して解放する
ドゴン!
結構な音を立てて、鉄が粉々になった、破片は大丈夫?
よく見ると破片は当たった向こう側にすっ飛んでいた
これには全員( ゚д゚)ポカーン、だった
ちなみに消費MPは10、ため時間1秒につき1MPかな?
うん、神様からいいものをもらった
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