第16話 食事がそろそろ

「食事の時間になりました」


今日の食事は一人、皆様忙しいでしょうからね

早速、食前に手と口に対してクリーンを行い、いただくことにした


「いただきます」


3日目の晩御飯は親子丼、味噌汁、サラダだった

絶対、アオキさんの手が入ってるだろ!


親子丼は鶏肉、卵、玉ねぎとシンプルなもの


あ、鶏の飼育やってるんだ、ほんとにカラクルムは食材に恵まれてるな


後、玉ねぎって収穫時3日くらい天日干しすれば6か月持つから年中食べることができる


これも良い点に目を付けてる、もしかしたら小麦と一緒に輸送されているかもしれない


日本では、収穫時期に合わせて、露地毎にビニール栽培したりして調節している


しっかし何で醤油と砂糖ってベストマッチなんだろうと思いながら食べ終わり


「ご馳走様でした」


と言って、自室に戻る

時間は18時30分、ポーションを作りながら時間をつぶし、昼に作った分と合わせ5本ほど完成したところでベッドに入り3日目を終える




「おはようございます」


マリーさんに起こされた


「おはようございます、マリーさん」

「今日はクリーンの魔法はどういたしましょう?」

「すみません、自分では最大MPが少ないので全身にかけられませんので、マリーさんのでお願いします」


全身にクリーンの魔法をかけてもらった


食堂に向かい、朝食を今日は目玉焼きか……あ、朝食レパートリーが少ないな?

よし、今度朝食作ってみようか……


食後に手と口に対してクリーンを行い、玄関へ


「おはようございます~」


メアリーさんが来ていた


「では、本日もお仕事といきますか」


武器弾薬庫は3か所回ったが本日も全敗、あと3か所で依頼は終わるが期待しないでおこう


ランチはそろそろ食傷気味、でもメアリーさんと回るのも後1日かと思い、いつものお店で食べることに


いつもの部屋に案内されて出てきたものは、うどんだった……


「え? うどんですか?」

「そうです~、ちょっと趣向を変えてみました」


小麦粉はとれる、塩もとれる、醤油はある、ダシは? あ、煮干し?


では、一口いただきますか……


うん、うどん、うどんといえばいろいろあるが、

これは讃岐ほどコシがないけど、伊勢や稲庭よりかはコシがあるものだった


多分コシがあるものを目指しているけど、それほどまで行ってないってところかな


あとダシは鰹節が良いけどまだないのでしょう、鰹がとれる船での漁とカビが必要だし……


薬味は唐辛子、一味だ


うん、今日はまぁ美味しいけどアドバイスできるところが見つかった


「美味しいですか~?」

「ええ、美味しいですが、1点だけアドバイスを」

「アドバイスですか~」

「つゆですが、醤油を入れて弱火にして1時間ほど置いておくと醤油の角が取れて美味しくなります」

「ありがとうございます~、シェフに伝えておきますね」


そうなのだ、なぜかはわからないけど、醤油を入れて弱火で1時間ほど放置すると、つゆから出る水蒸気と一緒に醤油のどがった部分が抜けていく

立ち食いそば屋のつゆがうまい理由はこれだ、素材も違うけどね


うどんをいただいた後は、製紙工場の見学だ

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