第32話 薬師ギルド その2

薬師ギルドに着いた


まずは、マジックポーションの買い取りを

中品質のマジックポーションを12本買い取ってもらい、銅貨648枚となる


銀貨1枚と銅貨48枚をもらい、アイテムボックスに入れる

これで残高が、銀貨85枚、銅貨48枚になった


次に、水の電気分解用に新しい器具の相談をした


「新しい薬品を作りたいので、専用器具の相談をしたいのですが?」

「かしこまりました、2階へご案内します」


2階ではギルド長のジョンさんが迎えてくれた


「タカハシ様ポーション納品ありがとうございました、今日はなにやら、ご相談事があるようで」

「買い取りありがとうございました、そうなんですよジョンさん、相談事は新しい薬品を作るための専用器具を作りたいのですが」

「どのような器具になります?」

「これから見せるものは他言無用でお願いします」


タブレットを取り出し、理科の実験で電気分解の動画を見せる


「これを行うための器具を作っていただきたい、一つは小さな雷を発生させる器具、もう一つはこのガラス器具」


ティアラが割り込む


「雷の器具はこっちで作れるよ」

「なら、ティアラで、ジョンさんにはガラス器具のほうをお任せしたい」

「なるほど、この部分は?」


電極が繋がるところを指す


「銅線です、水中にあるのは墨を固めた棒なのですが、難しいと思いますので銅線だけでいいです」

「水量はどれくらいが適当なのでしょうか?」

「多い方が良いのですが、1リットルくらい入るとありがたいです、大きすぎる場合は500ミリリットル入るくらいでもいいです」

「かしこまりました、早速作ってみましょう、何個必要です?」

「最低でも2個、バックアップにあと2つほしいですが……」

「4個ですね、用意します、お題は1つ銀貨5枚でいかがでしょう?」


1個5万円……、妥当じゃない?


「銀貨20枚ですね、オッケーです、先にお支払いします」

「いただきました、ちなみにこの器具特許とられます?」

「あ、取得できるのなら、取得します」

「では、申請からこちらで行います」


あれ?申請やってくれるの、商業ギルドと違うな~


「あれ? 商業ギルドと違うな~っと思いまして」

「それなのですが、なかなかこういった申請がありませんで……若い職員に教育がてら教えたいもので……」


……そこか! ならお任せだ


「それなら、お任せします、ちなみにこれで作られる薬品も申請できますでしょうか?」

「できます、その場合もこちらで申請を行いたいのですが、1回作成方法の実演をお願いしたいのですが構いませんでしょうか?」

「はい、薬師ギルドで実演すればいいのですかね?」

「そうです」

「わかりました、薬品ができた際に実演しに来ます」


次に日程の確認だ


「器具はいつぐらいにできますでしょうか?」

「2、3日いただければ……」

「では3日後に来ますので」

「かしこまりました」


あとは、気体を混合させるためのフラスコ、蒸留にも使える中空のガラス棒、フラスコのふた、最後にできた薬品を保存する瓶

おそらく蒸留装置であると思うのだが……


再度タブレットを取り出し、蒸留装置をジョンさんに見せる


「あとは、このような装置があれば……」

「あります、これは1階で販売しております」

「ファチクスの口にカラス棒を3つ通したいのですが……」

「それは、言っていただければ加工します、というかこちらとあわせてお渡しでいいですかね?」

「ならそれで、おいくらくらいになりますでしょうか?」

「蒸留器具は需要がありますので全部で銀貨1枚です、ファチクスの加工はサービスにします、実はこちらも職員の教育ということで……」

「ありがとうございます、ではバックアップでもう1つほしいので銀貨2枚お渡ししますね」

「はい、いただきました、では3日後ということで」

「はい、よろしくお願いします」


最後にジョンさんと握手をして薬師ギルドを後にした

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