第36話 冒険者ギルド その2

ステータスが表示された、当然メアリーさん、ミイも見ている


名前:シンジロウ・タカハシ

種族:転移者

性別:男

職業:なし

年齢:24歳


Lv:7

HP:52

MP:28

STR(筋力):30

DEF(防御力):21

INT(賢さ):62 → 102

AGI(素早さ):18

LUK(運):10


スキル 世界地図・アイテムボックス・鑑定LV3・調合LV1 → LV4・鍛冶LV1・魔力制御LV1 → LV4


魔法

 火魔法 :LV2

 水魔法 :LV2

 生活魔法:LV2



「魔法も使えたんですね~」

「鍛えがいがあるね」


という言葉のほかに


「ふむ、最近うちの娘がご執心と噂になっている転移者はこれか~」

「……! お母様! これとは何ですか、失礼ではないですか!」


反応したのはメアリーさんで、いかにも荒くれものに囲まれた女傑といえる女性が立っていた


「全員終わったらあとで来な」


さっぱりとした感じで話された


状況がわからないので、ミイに


「どういうこと?」

「レイラ様、メアリーのお母さんでギルド長……」


おっと、いきなりやばい人に目を付けられた……


奥では、親子のスキンシップがはじまったようで、それを横目に受付の人は淡々と作業を進める


「タカハシ様、こちらが冒険者ギルド証明書です、いつも離さずお持ちください」


見た感じ、軍隊で使用するドックタグだ、おそらく死亡したときに持ち帰るのだろう


「簡単に説明をさせていただきます」


説明内容はランクと受注ルール、詳細は次のとおり


・ランクはS、A、B、C、D、E、F、Gと7ランクある

・Gランクは城の中で雑用、別名ゴミさらいとも言われる

・Fランクになるには、ギルドのルールがわかればOK

・受注は掲示板の紙を受付までもってきて受注する、当然掲示板にないものもある

・受注した案件を問題なく解決すれば、Dランクまでは普通に上がれる

・Cランクはギルド内の試験を受ければ上がれる

・Bランクはギルド長の推薦が必要

・Aランクは伯爵以上の推薦が必要

・Sランクは国の推薦が必要


なるほど、まずはFランクからね


受付のお姉さんは続けて話す


「文字は読めますでしょうか?」

「はい、読めます」

「でしたら、こちらの冊子をお渡ししますので、お読みください」


100ページくらいありそうな、分厚い本だった

結構コストかかると思うのだけど、大丈夫か?


「質問良いですか?」

「はい、どうぞ」

「文字が読めない人ってどうしてるのでしょうか?」

「講習会を開いてますので、そちらに参加して理解できたら、Fランクになれます」

「それなら、読めると嘘をつく人もいそうですね」

「その場合、受注時に発覚します、受付で受注内容が理解できているか確認しますので。講習会を受けてない人で文字が読めない人はここで分かります」

「なるほど、きちんとしてますね……、ちなみにその発覚した人はどうなるのでしょう?」

「講習会を受けていただくだけですね、半日もあれば終わりますので」


きちんとしたルールだった、メアリーさんとお母さんがいないことを確認して、ミイに聞く


「これ、あのお母さんが考えたの?」

「いや、昔からのルールみたい、過去の転移者が考えたそう」


あ、なるほど転移者結構イグアスに貢献してるね


「あの二人は?」

「3階に上がられました、多分ギルド長室だと思いますので、ご案内いたします」


受付のお姉さんに連れられて、ギルド長室へ向かう

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