概要
勇者を殺す――どんな手を使ってでも
――僕が契約の末に貰ったのは勇者を殺せる、ただそれだけの力だった。
数年前、村人Aは大切な人を殺され、大事なものを奪われ、大切な場所を壊された。
それからの私たちは、非力ながらも、技を磨き、その復讐心から暗殺者となった。
手段を問わぬ、異世界の静かなる殺し屋となったその者の名は、やがて畏怖の念を抱かせる憑き物の名へとなっていく。
数年前、村人Aは大切な人を殺され、大事なものを奪われ、大切な場所を壊された。
それからの私たちは、非力ながらも、技を磨き、その復讐心から暗殺者となった。
手段を問わぬ、異世界の静かなる殺し屋となったその者の名は、やがて畏怖の念を抱かせる憑き物の名へとなっていく。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!暗殺には色彩がある
本作は異世界転生した勇者による世界を舞台にして、その非道な行為に家族や故郷を奪われた暗殺者の物語です。
本物の勇者を始めとして、その仲間や子孫たちが幅を利かせる中、孤児となった主人公は闇の中で培った技術により、暗殺稼業に身をやつしていました。
そして、ついに訪れた勇者暗殺の依頼により、綿密に計画を立てようとするのですが、その先には数々のトラブルと色に因んだ同業者たちが現れるのでした。
主人公の生い立ちや作品のテーマが復讐譚であることから、全体的に重めで時に生々しい描写もありますが、文章は緻密でキャラクターの心理や戦闘が巧みに表現されており、ダークファンタジーが好きな方には特にお薦めです。 - ★★★ Excellent!!!文章や世界観が好き!
最初の印象としてはとにかく文章が良いと思いました。
バトルシーンの描写でもたんに「横薙ぎに斬った」みたいな表現ではなく、どのように切ったのか、その時のキャラクターの心の動き、思考みたいなのがすごく丁寧に描かれているので臨場感があります。
たぶん作者さんは日頃から人物観察とかすごくしてる方なのかなと思います。
街ですれ違った人たちの細かな仕草とかを見て、その人がどんな人でどうしてそんな振る舞いをしたのか?とかこの後何をする予定なのか?とか考えながら過ごしてるのかな……?
とにかく人物や場面を描くのがとても丁寧で好感が持てます。
あとは世界観を彩る小道具に含まれると思うんですけど、「雨のや…続きを読む