43. 雪の日の思い出
ハロー!B・Dです。
あちこちで雪がふったね。
皆さん、雪の思い出がありますか?
ボクは、アメリカで雪がふるところに住んでいた。だから、雪を見るといろいろなことを思い出す。
子供のころ、近所のJ・Sと仲が良かった。同じ年齢で、ほとんど毎日いっしょに遊んでいた。小学生の男の子はバカだ。バカバカしいことをやったり考えたりする。これは日本でも同じでしょう。
その日の学校の帰り、ボクたちはあるウワサを確かめることにした。
それは、公園にあるメタルのポールをなめたら舌がくっつくというおもしろい話だった。「今日やってみよう」とボクたちはワクワクしながら公園へ行った。
その日は雪が降っていて、とても寒かった。ポールはとても冷たかった。
二人で舌を出して、ワンツースリーでポールにくっつけることにした。ボクは実は、その話が本当かどうか疑っていた。くっつくかわからなかったし、痛かったらイヤだと思った。ボクはなめるふりをしながら、J・Sが大丈夫かどうか見てからやろうと思った。
ワンツースリー!
ほんの少しだけ舌をくっつけてみたら、舌は一瞬くっついてはなれたけど、チクッと痛かった。少し血が出た。
J・Sは思い切りなめたから、舌が全部くっついてしまった。はなれなくなって、引っぱったら痛い。
彼は泣きわめきながら、なんとか舌をはなした。ボクは見ていられなかった。
そのあと、口からたくさん血を出しながら、ずっとJ・Sは泣いていた。ボクたちの家のある通りに着いて、バーイと手をふって左右に別れた。その時もまだJ・Sは泣いていた。
彼はなおるまで、何か食べたり飲んだりするのが大変だった。
小学生の男の子は本当にバカだ。だけど、こういう思い出がとてもいい。ふるさとや子供のころをなつかしく思い出して、ノスタルジーを感じることは心の健康にもいい。
ボクはずるいことをしたけど、J・Sは正直だった。今も彼はいい人だ。
雪がふるとなつかしくて、そしてJ・Sを思い出して笑ってしまう。
ボクは彼の幸せを祈っている!
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