42. ”目に見える”ルーツ

ハロー!B・Dです。

自分のルーツを調べたことある?


英語のレッスンで、日本の戸籍の話になった。生徒さんたちはみんな、もちろん自分の戸籍は見たことがあって、中には自分の祖父母やその前の世代のものまで見た経験のある人もいた。住所を移したら、それも記録されるから、先祖がどこから来たかわかることもある。


その話を聞いて、ボクはすばらしいと思った。アメリカでは戸籍のようなものはなく、自分の存在を証明する時は Social Security Number(社会保険番号)を使う。そして、これを使って自分のルーツをたどることはできないと思う。


ボクのうちは、曾祖父がヨーロッパのある国からアメリカに来た。先日、アメリカの家族と話した時に日本の戸籍の話をして、アメリカでもリサーチできるような資料があればいいのにと言った。


すると、この前、資料が見つかったと連絡が来た。なんと、インターネットで見られるらしい。


それは手書きの表で、うちの先祖の家族の名前、年齢、職業、そして白人の「W」の記号などが書いてある。

おじいちゃんの年齢は、まだ6歳と書いてあった。


その表は、調査員が同じ地区の家を回って書き込んでいったものみたいだ。うちの家の上下には続けて別の家の情報が書いてある。だから、お隣の人のこともわかる。名字を見ると、同じ国から来た人たちだろうと想像できた。もちろんボクたちの知らない人だけど、なぜかとてもワクワクした。


ボクたちはアメリカで生まれ育った。先祖がアメリカに来たからだ。そう聞かされたからそう思っているだけで、実感があまりなかったけど、その住民調査の表を見て、確かに先祖が来て、そこに存在してたということが目に浮かぶような気がした。


日本の人は戸籍があるのが当たり前だから、あまり感激しないかもしれない。でも、ボクにはとても貴重な経験だった。その前のルーツも知りたいと思った。これ以上の先に進む手段はないだろうから、知ることはできないのが残念だ。


日本の戸籍もずっと保管されないで、古いものから順になくなっていくと言っている人がいた。皆さんも、興味があったら、早く調べたほうがいいかもしれない。

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