9. ボクをハッピーにしてくれた”ひどい先生”に感謝!

ハロー!B・Dです。

皆さん、外国語は得意?


日本にいると、たまに「アメリカの人は母国語が世界共通語だから、外国語に苦労することがなくていいですね」って言われる。

誤解されてると思う。


アメリカでも、中学や高校、大学で外国語の授業がある。

たいていは、ドイツ語、フランス語、スペイン語のクラスが用意されている。これらは英語に近い言葉なので、英語ネイティブにとって勉強しやすいというのが理由だろう。それに、スペイン語圏出身の人が多いから、スペイン語は彼らと話すのに役立ったりする。


ボクも、中学でスペイン語を選択した。先生はすばらしい人で、おもしろくて大好きだった。

それで、高校でもスペイン語を選んだ。


ところが、高校のスペイン語の先生は、まったくイヤなヤツだったよ。

具体的には言わないけど、とにかくひどい!!

badどころじゃない、awfulだった。

おかげで、スペイン語も嫌いになったし、1年でやめてやると決めた。


じゃあ、別な言語、どれにしよう?

「そうだ!ボクたちには『日本語』がある!!」


本当にそうだったんだ。

日本語のクラスがあるのはけっこう珍しい。なぜかボクの学校が、その数少ない学校の一つだった。こんなチャンス、逃したらいけないよね?


でも、日本語は難しい。

最初の年はクラスに30人いたのに、次は半分に減って、最後はボクを入れて3人になった。そのせいか、とうとう正式なクラスではなくなった。

そして、そこからがさらに楽しかったんだ。

ボクたちは昼に先生のオフィスでランチしながら、日本語を習い、日本の文化についておもしろい話をたくさん聞いて、どんどん日本語とその文化に引き込まれていった。


先生は、日本人ではあったけど、正式な先生ではなく(今のボクと同じ?)、大学で学んでいる社会人の人だった。

ボクたちにとって日本語の勉強はすごくチャレンジングなことだったけど、彼女にとっても日本語はもちろん何かを人に教えること自体がチャレンジングだったようだ。

でも、試行錯誤で一生懸命に教えてくれる彼女の態度が、ものすごく魅力的だった。そのパッションにすっかり影響された。


そして、その3人の生徒のうちの一人が、ボクのオクさんの友だちだった。

あとはわかるよね。


この前、この話を英語の生徒さんの一人としている時、ボクが今、日本でこうしていることがすごく不思議なことに感じられた。

これはもう奇跡だ。

誰もこんなこと、予想できなかった。

ボクの人生を大きく変えた分かれ道にあの大嫌いなひどいスペイン語の先生が立っている。


そうだ、今まで気づかなかったけど、彼女のおかげでボクは「日本」とすばらしいオクさんと出会って、そのおかげで日本に住むことにもなって、今すごくハッピーなんだ。


ありがとう、アナタがひどい先生で本当によかった!

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