16. この習慣、いる?いらない?
ハロー!B・Dです。
皆さん、連休はどう過ごしてる?
日本では、春は別れや出会いが多い季節だ。
ボクのオクさんは最初から学校に勤めたから、多くの同僚がいた。そして、この季節に別れていく人へ「お餞別」というものをあげる習慣があることを知った。お金を渡すことが多い。
お餞別をあげる意味は、新しいところに行って新しい生活を始めるのは大変なことだから、少しでもこれを役立ててほしいということで、「これまでありがとう」の感謝とか、「行った先でも頑張ってください」という応援の気持ちが込められている。
これはよい習慣だと思う。
日本の職場では、このほかにも、いっしょに働いている人たち同士でいろいろ贈り合う習慣が多くある。
入院したり出産したりすると、お見舞いや出産祝い。引っ越したり家を建てたら、引っ越し祝いや新築祝い。
そんなに全員が仲がいい?だったら、いいことだ。
お金がかかる時には助かるし、お祝いしてくれるのはうれしい。
でも、いいのはここまで。
ボクには、「お返し」をする習慣の意味がわからない。
ボクも、仲のよい日本の人が引っ越しや入院でお金がかかって困るような時に、ほかの人たちといっしょに応援の気持ちでお金を贈ったことがある。そんなにたくさんは出せなかったから、本当に少しだけ。日本語の「ほんの気持ちだけ」だった。
すると、なんと、相手は必ず「お返し」を送ってくるんだよ。もともと少しのお金のさらに半分くらいの金額で、ものすごく少しのものを無理にくれたように思った。
これは、何だ!?ってボクは驚いた。
正直に言うと、いらないよ!ものすごく無駄だ。それに、ボクはこういうものをもらうために贈ったんじゃない。これはボクに今、必要なものではないよ。
もともと少しのお金だったんだ。それを全部自分のために使ってほしかった。はっきり言って、残念な気持ちになった。
ボクにとって一番いいのは、お返しはなしで全部使ってもらうこと。
次にいいのは、ボクが少ししかあげられないのなら、初めから何もあげない。そして、お互いにsave moneyすることだ。
もちろん、今はわかっている。これは日本の習慣であって、ボクは慣れていなかったから驚いたし、意味がないとも思った。
この話を生徒さんとすると、お返しをしなくていいならその方がいいと考えている日本の人が多かった。みんな、習慣だからということで機械的にお返しをしているようだ。
じゃあ、やめてみたら?と言うと、相手の人はお返しがほしいと思っているかもしれないから、自分だけやめるわけにはいかないんだって。相手がお返しがほしいか確認はできないし、お返しをしないで怒られたり、気分を悪くされたりするのは困るそうだ。
とにかく、日本の「おつきあい」のスタイルなんだね。
みんなで同時にやめないと、この習慣をなくすことは難しいだろう。
逆に、日本に来て「ないのはラクだ!」って思った習慣が「チップ」だ。
アメリカでは、チップをもらうような仕事は、初めからその分を想定してお給料が低くなっているから、渡すのは当たり前なんだ。要らないのはファストフードくらいだ。
日本に来てどこに行ってもチップのことを考えなくていいのは、想像以上に快適だ。
今度またアメリカに帰省した時に、チップを渡すのを忘れないようにしなくては!
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