24. 地震と竜巻
ハロー!B・Dです。
このところ地震が多いようだけど、皆さんのところは大丈夫?
実は、ボクが初めて地震を体験したのは日本に来てからだ。
アメリカで、日本の地震と同じようによくある災害と言えば、tornado=竜巻だった。
生徒さんに聞くと、日本でも最近は以前より竜巻が起きるようになったらしいけど、たぶんアメリカよりは馴染みがないと思う。
日本でも、地震が起きたらどうするかの注意点や、ふだん地震対策をどうするかの情報を小さいころから学校で習ったり、訓練したり、行政が呼びかけたりしている。アメリカでは、それが竜巻なんだ。
竜巻の多い地域では、竜巻が来た時のために、たいていの家は地下に避難場所を作っている。
学校でもいろいろ習う。
窓の近くは絶対にダメ、カーテンは閉める、建物の1階の中心、なるべく窓のないところへ隠れる、頭を抱えて小さくなるとか、車で逃げる時は竜巻情報を参考に方向を考えるとか、いろいろ習う。
大きな竜巻が直撃したら家が壊れたりすることもあるから、もちろん竜巻は大変な災害だ。だけど、日本で初めて経験した地震に比べたら、それほどこわくなかったというのが今の感想だ。
だって、地震は逃げられないよね!?(津波は逃げられるけど)
揺れたら、今いるところで揺れるのがおさまるまで待つしかない。警報は鳴るけど、数秒でできることは、「来るぞー」の心の準備だけだ(笑)。
もちろん、竜巻の時みたいにいろんな注意点を思い出してそのとおりに行動するけれど、揺れ自体からは逃げられないから、揺れの恐怖は耐えるしかない。これがボクにはものすごくこわいんだ。
竜巻は、警報がだいぶ前から出て、準備したり逃げたりする時間は十分にある。建物などに被害が出たケースでも、事前の対処がきちんとできてれば人命に関わることはほとんどない。
そう考えると、日本の人は本当にすごいよ。ボクは地震のこわさにはなかなか慣れない。
うちの母は、日本の大きな地震のニュースが伝わると必ず連絡してくる。
B・D大変だったね、大丈夫?って、ボクのところと関係ない地域の時も心配している。アメリカ人にとって地震はよくわからないものだから、心配も大きくなるようだ。
母に比べたら、ボクは「地震が起きるということ」には慣れてきた。
世界は広い。こんな想像もしてなかった違いがあって、それによって建物の建築方法も変わるし、文化や考え方まで影響を受けたりするんだ。経験してみないとわからないことは、まだまだたくさん世界中にあるだろうと思う。
そう考えるとおもしろい。おもしろいけど、やっぱり地震はこわい(笑)。
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