おまけ……その2
続いて、参戦する主人公及びヴィランたちのステータスのお話。
各作者様は実に魅力的な敵キャラを作られていましたが、当然強い奴もいれば弱い奴もいます。そんなキャラクターたちが、どんな能力に沿って設定されているのかを考察します。
私が思うに、各キャラにはそれぞれ「攻撃性能」「防御性能」「機動性能」「継戦性能」「特殊性能」の、大きく分けて5項目の評価がなされると考えています。
…攻撃性能
単純に力が強いというだけでなく、どれだけ相手に打撃を与えられるかが問われる。いくら腕力があっても、人間の拳より拳銃の一撃の方が強いのは確定的に明らか。それに加え、いかに相手が軽減しにくい攻撃手段を持っているかも考慮したい。
例えばファラが戦った酒喰らいの大鬼は「攻撃力」だけを見れば、間違いなく全ヴィラン中最強ではある。だが、エルが戦った「『帝王の左小指』ドュイ」は(私が設定したのを加味しても)触れた時点で、生物は問答無用で即死。果たしてどちらの方が攻撃性能が高いのかは、なかなか評価が困ると思います。
あと、変わった例としては緋色君が戦っていた「イケメン」。耐性がないと出会ってすぐ即死というロックな敵。こういった相性や状態異常によって攻撃性能が変化するのも面白い。
…防御性能
堅いのは当然として、回避や耐久力、それにベルの隠匿性も加味したいところ。
これをガチ組みしすぎると誰にも戦ってもらえなくなる可能性もあるので注意。だって勝てないんだもん。でも、その防御性能を何とかして抜くのも燃える展開ではある。
大多数のヴィランは、野戦砲が直撃した程度では死にそうにない、または回避余裕な連中なので、そこからどれくらい適切に盛れるかが作者の腕の見せ所だと思う。
ポケモンを少しでもやっていれば分かると思うが、HPで受けるか、防御or特防で受けるか、はたまた回避するか……防御の選択肢はいくらでもあるわけで、上位のヴィランはこれらを揃って高次元で持っている。
その中で防御性能が高いと言えば……手前味噌ながら『銀星』眞白。多分こいつを越えるほど理不尽な防御性能持っている奴はいない。勝つことを想定して作ってないから当然ですね♪ 他作者様に限定すると、ビト様の「ロボ子」が単純にカタログスペックで見るとクソ堅い。さっき言った大鬼は別の意味で堅い。というかあれに1ダメージでも与えたら作者様に怒られそう。
あと、有原ハリアー様や暗黒星雲様のヴィランは、ただの人間が撃破できるものではないので、少なくとも自分にも同等の装備が欲しいところ。
変わり種は負け犬アベンジャー様の「『殴られるもの』サンドバック・リベンジ」。なんで壊せないんだよというツッコミは無粋というもの。プロレスは、たとえ相手が透明人間であっても試合を成立させるものなのだ。
…機動性能
防御性能と似ているけど、全般的な運動力の高さは比較的重要。
かのシャムロも「当たらなければ(略)」とも言ってますし、機動力って大事。あと、地を這うしかない奴と空を飛べる奴の間には越えられない壁がある。足場が悪いとどんなに早く動けると言っても長所を生かせない。キューブ山や北方の沼地地帯は飛翔力があるキャラの独壇場と言ってもいい。
理想的な機動力の手段は「ワープ」だが、実際に速く動けるキャラにはそれ相応の強みがある。
実は、回避能力に重点を置いたヴィランはあんまりいない気がします。少なくとも印象に残っている機動力戦がないのは、やはり避けてばかりだと戦いが面白くないからではないかと思います。
しいて言うなら負け犬アベンジャー様の「『最終人類』ネオ=サピエンス」が、回避型の最高峰。下手すると本来の性能のエルちゃんでも、こいつに攻撃を当てる手段がなくなってしまいます。
機動力という面で見れば、有原ハリアー様のヴィラン勢が全体的に速い。というか平気でマッハとか出せる恐ろしい連中がいるのはヤヴァイ。普通に戦うと動くだけで、衝撃波であらゆるものが粉微塵になります。
能力一覧を見るとあのアネモスですら中程度の速力なのだから、三柱神あたりまでいくとお察し。夕陽君(というか日和さん)はよくあんな奴らに勝てたな……。
…継戦性能
しぶとさ、往生際の悪さ。これも防御性能と似てるかもしれませんが、形あるものいつかは壊れます。その上でなお、壊れてもなお復活する「再生能力」こそが継戦能力の肝と言えますね。
基本的に1対1では回復してくれる仲間がいないことが多いので、回復手段の用意は必須。正直再生能力がないヴィランはそれだけで格下扱いされてしまいかねない。
また、ロボットタイプのヒーロー及びヴィランは、燃料弾薬のストックが継戦能力に直結しますし、魔法使いタイプは残存魔力との兼ね合いがあります。
鉄砲も 弾がなければ ただの筒
とりあえず飛び道具がなくなって戦えないというのは論外なので、大体のロボットは近接戦闘能力を持っていますね。武器がなくても最悪殴ったり蹴ったりとか。
継戦能力と聞いて真っ先に思い浮かべるのが、坂口航様のドーパントさんご一行。超強力な再生能力を持つ彼らは、おそらく一撃死しない限り戦い続けられるはず。ベルが破壊可能な位置にあるのがせめてもの救いか。
ただし、有原ハリアー様や負け犬アベンジャー様の持っているボス勢は、そもそも継戦能力とか完全に超克してそう。所謂チートというやつである。
…特殊性能
上記の4つのどれにも当てはまらない事象。というかいかに一発芸に秀いているか。そもそもなんでお前戦場に出てきたし!? と言いたくなるヴィランは、これに性能を極振りしている。
しかし侮るなかれ。これだけで十分他を撃破し得るのが社長戦争の恐ろしいところ。
これを相手するときの難しいところは、こちらが強すぎると逆に戦いにならないこと。そして、ギャグ描写のセンスが問われます。まさに作者様方への挑戦!
そんなヴィランを大量に生み出していただいたのが、御存じ主催者である負け犬アベンジャー様。よくもまあこれだけ思いつくものだと度肝を抜かれます。そもそもユージョー氏がヒーローのくせにこれにガン振りしているのも見どころ。
個人的に印象に残ってるのが『名探偵』エンザイ。まるで攻略の糸口が見えねぇ……。
あと、使わなかったけど坂口航様の「バカの集い」一行もこれに当てはまる。
一方で自分のになりますが「『千変万化の貴婦人』シエラザード」も、まさに特殊性能だけで生きている奴です。個人的に、ヴィラン芸術賞を狙えるとひそかに思ってます。
次の話題はなににしようか……
聞きたいことがあったら遠慮なく言ってね♪
色々ぶっちゃけるよ。
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