おまけ……その4

・ヴィラン勝手に考察会。

 様々な個性がぶつかり合った今回の「社長戦争」。各地から集まったやられ役の方々を勝手に評価してみました。例によって私見入りまくりなので、公正な判断とかは一切期待しないでください。全部のヴィランにきちんと目を通したわけではない点にも注意。

 あと、評価対象になるのは、実際に使用されたもののみに絞っています。カタログスペック上なら何とでもいえる。


 個人的に、敵キャラを作る上で大切なのは「戦ってみたい」と思わせる設定だと思います。ただ強くても「こんなの勝てるか」と思われてしまえば本末転倒です。逆に弱くても「面白そう」と思ってもらえれば、生き生きと書いてもらえるかも!


 ここから先は、勝手に受賞大会。ちなみに、私が作ったヴィランは抜きで。


【性能賞】

 単純に能力の高さ。ただ強くすればいいだけではなくて、きちんと使ってもらえる程度の魅力が必要。まあ、それでも他作者様への挑戦のためにあえて無茶苦茶強くするのもありか。


 3位:高月あやか(ビト様)

 まごうことなき化け物。お前本当に人間かと小一時間問い詰めたくなる。ただでさえ基礎能力が高いのに、倍加バフを積みまくってくる。

 ポケモンで例えるなら、カイリューが全能力1段階アップを積んでくる。しかも毎ターンHPの3分の2回復する特性付き。頭おかしい(誉め言葉)

 唯一の欠点は、頭の良さまではバフを掛けられないこと。


 2位:ネオ=サピエンス(負け犬アベンジャー様)

 エルが本気を出すと、だいたいこいつと同じような能力になる。ぶっちゃけ一対一は無謀。そもそも、かなりの実力を持っていないと戦う前に敗北なので、面と向かって立ち会うだけでも厳しい。ヒーローでいえば緋色君くらいの実力は必須。

 そして何より速攻しないと手の内をすべて読まれて、攻撃を完全回避される恐れがある。

 弱点は防御力が比較的有情なところ。頭がよくなっても肉体の硬さには限界がある。


 1位:酒喰らいの大鬼(ソルト様)

 強力なヴィランは数あれど、こいつは別格。冒頭でリンドの攻撃を、蚊でも止まったかのようにあしらう時点で撃破不能臭がすごい。こいつを真正面から斃せる者がいるのなら、一人でカンパニーを潰せると思う。

 ただし本人に試合に勝とうという意思が一切なく、ただ遊んでいるだけ。

 弱点は鬼特攻。あと、毒入り酒で昏睡したことから、状態異常に耐性が(比較的)薄い疑惑がある。



【迷惑賞】

 周囲に与えた被害のデカさ。彼らの大暴れで1991支社王国の国土はもうボロボロ。なお、ファラが戦った相手は除く。私の作品では意図的に破壊している例が多いので……


 3位:リビングプラネット(対戦相手:日向夕陽)  https://kakuyomu.jp/works/1177354054885714804/episodes/1177354054887140387

 被害:キューブ山の一部を破壊

 むしろ被害がこれだけで済んでよかったともいうべき爆弾。オペレーターからの適切な指示がなければ、一位を狙えるほどの大迷惑を引き起こしたに違いない。そういった点では惜しい。


 2位:ゼルダ・アルゴル(対戦相手:エシュ) https://kakuyomu.jp/works/1177354054886907292/episodes/1177354054887490752

 被害:無人王城レジェンドを更地にする

 彼だけのせいではないのだが……とにかく被害が甚大。政治機関をぶっ壊された王国の今後が心配だが、一応無人なので、人的な被害がそこまでないのがせめてもの救い。ちなみに、こいつはゼクローザスを奪ったせいで、アルマ帝国の参戦を招いた戦犯でもある。


 1位:レギオン・クイーン(対戦相手:須王龍野) https://kakuyomu.jp/works/1177354054886778164/episodes/1177354054887030039

 被害:人でなし難民キャンプ「コモン」のほぼ全域を破壊

 言うまでもなく大迷惑。周囲一帯はおそらく死屍累々の惨状だろう。

 みんなも、人口密集地帯での無差別攻撃は、やめようね。



【巨人賞】

 制約の中でどこまで大きくなれるかの限界に挑んだヴィランたち。

 10m四方に収まるという制約は、意外と狭いという声が各地から見受けられた。大きいことはいいことなのだろう。

 なお、某宇宙戦艦はアウトだと思うので、対象外となります。


 3位:エリステア(有原ハリアー様)

 最大:30m

 大きさの目安としては、グレンダイザーがちょうどこのくらい。

 異世界の古代神様らしいのだが、信仰に飢えており、信者を増やすべく殴り込みを掛けに来たジャイアンみたいなヴィラン。

 格納時には9.9mまで小さくなることでギリギリ収まっているらしい。それでいいのか神様。


 2位:アスリール(有原ハリアー様)

 最大:55m

 大きさの目安としては、フランスの凱旋門がちょうどこれくらいの大きさ。

 つまりこいつと戦うということは、巨大建造物を相手にするのと同じことである。正直強すぎてウルトラマンでも勝てるかどうか怪しい。

 55cmほどまで小さくなれるので格納も問題なし。古代の技術ってすげー。


 1位:五千体合体ツブツブオー(負け犬アベンジャー様)

 最大:100m以上(正確な値は不明)

 100mってなんだよ……。おそらく自由の女神よりデカいが牛久大仏よりは小さい。

 プロフィール上では23mくらいのようだが、作中で合体しまくってデカくなった。ララ姫もご満悦。

 もちろんこんな大きさの奴がまともに戦えるはずもなく、ちょっとつついてあっさり自壊した。

 分離することで収納しているらしいので、本気を出すには相手の協力が必要というロマンの塊。

 

【芸術賞】

 個人的に完成度が高いと思ったヴィラン。

 こればかりは好みが分かれるので、多分納得できる人はあまりいないんじゃないかな……?


 3位:ゼパル(坂口航様)

 坂口航様の大悪魔シリーズの中でも、特に気に入ったのがゼパルさん。

 悪意を喰らう大悪魔で、こいつが戦うとあたり一帯が焼け野原と化す。

 宝具を七つ持っていて、状況に合わせて使い分けられる柔軟さと、炎の権化のような豪快な戦い方は、まさに大悪魔の名にふさわしいと思います。

 他の人に取られたくなかったのでかなり早めに消費しちゃいましたが、後半戦に出てきてもそん色のない実力の持ち主。


 2位:ティアナ=O=カンパニー(ビト様)

 カンパニーとは切っても切れない古参派。その来歴の悲惨さは全ヴィランの中でも屈指。ユージョー君とのやり取りは必見。

 ある意味カンパニーの歴史と歩み、それに内部事情がいろいろ詰まっており、戦って面白そうなんだけど、かえって下手に扱えなかった。やはり主催者様に拾っていただくのが自然な流れだったのだろう。

 なおこれだけシリアスなのに、最期が別の意味で悲惨の一言。あれもまた死者への敬意いなのだろうか(多分違う)。


 1位:ゼクローザス(暗黒星雲様)

 おそらく社長戦争自体に最も影響を与えたヴィラン。

 このゼクローザスのみならず、暗黒星雲様が公開したヴィランたちは、実に細かいところまで性能が作りこんであり、そのマニア魂は他の追随を許さない。

 故に、ファラに倒させるのはなんだか失礼な気がして、敬遠してました。申し訳ない。またどこかで機会があれば、エネミーでもいいので使ってみたい。

 さて、このゼクローザスをはじめとする鋼鉄人形シリーズは、霊力というMPみたいなのを消費して戦うため、操縦者の技量がもろに出る。宇宙世紀では、戦いは数の時代はそろそろ終わるのかもしれない。



【技能賞】

 通称ギミック賞。面白いギミックを積んだヴィラン。

 時と場合によっては強力なヒーローを翻弄しかねない危険をはらんでいる。


 3位:メルロレロ・ルルロポンティ(対戦相手:日向夕陽)

 固有結界系のヴィランで、相手を絵本の中に引きずり込んで戦う。ファンシーなのにやってることがえぐい。

 本戦では夕陽君の専売特許である「憑依」を真似て見せるなど、素晴らしい対応能力を見せた。これがなかなか厄介で、技に頼っている者ほど、ドツボに嵌る危険がある。そういった意味では夕陽君にはなかなかつらい相手であったろう事は、想像に難くない。


 2位:ハルファス(対戦相手:緋色)

 エルが目を輝かせて喜びそうな、戦争するヴィラン。

 彼もまた大鬼と同じように伊達と酔狂で参戦した人物……というか人外であり、人間の可能性を試すべく勝負を挑んでくる。上位種の考えることはわからん。

 なんとなくハルスベリヤ大陸出身の香りがするが、多分気のせい。

 ハルファスと戦う場合は、リソースを全力でつぎ込むくらいの意気込みが欲しいところ。


 1位:錬金術師アルス=マグナ(対戦相手:ユージョー=メニーマネー)

 戦いたくないヴィランとしては、かなり上位に入ると思われる変態。

 おそらくファラが戦うならあっという間に決着がつくが、戦いを挑まれたのがあの道化だったことが、喜劇……もとい悲劇の始まり。読者の腹筋にも重篤なダメージを与えてくるため危険。

 前代未聞のTS攻撃を仕掛けてくるという変態中の変態で、その対戦相手も変態だったせいで、戦いは変態大惨事と化した。何が悲しゅうて野郎同士の性的な攻防をみなきゃあかんのじゃ。


【婆娑羅賞】

 よく言えば、型にはまらない戦いをしたアウトローたち。悪く言えばルールを無視した奴ら。今回の社長戦争は、戦争と言っておきながら厳格なルールが存在するのは、最終的に株主たちの印象にかかわるからである。

 ただし、致命的なルール違反は見られなかったので、どの陣営もきちんと管理はできていたのかもしれない。


 3位:シトリー(対戦相手:ララ)

 罪状:ベルを失った後に、交戦中の代理を攻撃

 やってることはネイと大体一緒。見た目はでかくなったFGOのエジソンっぽい大悪魔。ララ姫は彼の奇襲にもめげずに勝負を続行した。というか、これくらいのハンデでもちょうどよく感じるのが、あのお姫様の凄いところ。

 ちなみに、ベル破壊されて逃げた後に再戦を企てたのは、意外にも彼だけ。


 2位:ポース(ポーラ)(対戦相手:ファラ)

 罪状:登録情報隠蔽

 正確には彼女がやったことではないのだが、ポーラは初めから登録されていたにもかかわらず、登録情報が仲間にすら知らされていなかった。はっきり言ってかなりの重罪になるが、終戦後♠陣営はおとがめなし。

 なぜなら、登録情報隠蔽を仕組んだのは、ほかならぬリンドよりもさらに上のスポンサーであり、この件があってスミトは彼らが動いていることを察知し、自分たちの命が狙われていることに感づいた。メタ的には四大魔法騎士が誰も知らなかったことへの後付け。


 1位:宇宙戦艦バーダクライド(対戦相手:須王龍野)

 罪状:存在自体がルール違反

 正直エル単独で沈めてやろうかとも思ったが、それはあまりにも惜しいので、ほかの人が倒してくれるのを期待しました。でも、ちゃっかり参戦を打診して、エルは雑魚散らしに大活躍してくれました。

 ♠はこいつ出した癖に沈められたことは評判として致命的だっただろう。






 

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