ゾンビ少年と楽園生活

五十年前、日本の東京で猫の耳が生えた人間が産まれたという噂が広まった。研究者はそれを調べると、その人間の体には猫の血が流れていたのだ。
各国のトップは人間に違う生物の血が混ざった存在を『人外種』と名付け、そんな人外種を研究、隔離するために海上都市『パラダイス』を造る。
そんなパラダイスには猫や犬と言った一般的な動物の人外種や、鬼や吸血鬼というおとぎ話の中の存在までが暮らし、それぞれの日常を送っていた。

そこに住む一人の少年はゾンビと呼ばれていた。
パラダイスの中でもただ一人しかおらず、世界的に見てもゾンビは少年だけだった。

これは、そんなゾンビの少年を中心に進む人外種達の日常と非日常の物語。

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