最強の聖騎士は俺だけにデレデレなんだが

「おい貴様！　なにをサボっている！」

最強といわれた聖騎士エレナは部下たちを叱咤した。
相変わらず厳しいな。
なんて思ってて、部屋で二人きりになったとたん。

「昔みたいにエレナって呼んで」
「むぅ～」
「ハント、かた～い」
「ふぅん。私と一緒にいるの、嫌なんだ？」
「はんとぉ」

突如、甘えてくる彼女。
さらに抱きしめて欲しいと合図を送ってくる始末。
なんだこのギャップは。いや可愛いんだけどね。

こんなに俺のこと好きだったのかよ。
やがて、騎士としての資質がないこと、エレナと付き合うことにふさわしくないことに気づいたハントは、彼女と一旦離れることを決意。ふさわしい男になるため、修業をすることになり、みるみる成長。そんなとき、魔物エイビスが襲撃するという情報を聞いたハントは、エレナたちを助けるために戻るのだった。