概要
指名手配犯を追い、絶海の孤島〝真子島〟へと向かった女刑事 斑目壬澄《まだらめ みすみ》は、常軌を逸した超常犯罪に直面する。
絶対的な不可能犯罪を前にして、されども立ち向かわんとする彼女の前に現れるのは、果たして正義の英雄か、恐ろしき悪魔か、或いは――
ナーサリークライム――それは罪科を苗床に芽生えるもの。
狂った心が生み出す――異形の犯罪詩《ライム》。
超常クライムミステリー、装いも新たに復活です!
初めてご覧になる方は、どうぞ《《犯罪王》》が姿を現すまで謎解きに挑んでみてください。既に焼き直し前の作品を御存じの方は、端々に目を向けられると、少しだけニヤッとして戴けるかと思います。
是非是非、みなさまこの物語を楽しんで頂ければ幸いです。
※この小説には
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!これはリアルか? 夢か? 夢想と現実が交錯する、不可能犯罪ミステリー
美しき女刑事――斑目壬澄と『犯罪王』を名乗る少年――森屋帝司郎によるミステリー小説。
このミステリーの最大の特徴は、超常犯罪なる不可能犯罪が存在するという事。
こういった未知の犯罪はミステリーではタブーと言われている。理由はそんなのがあったら何でも出来ると。
しかし読んでみたらどうだ――ただ超常犯罪に頼っている訳ではない。それはあくまでちょっとしたアクセント。むしろそのアクセントがある事で、一連のストーリーが夢想のような空間を醸し出してくれる。
読むとそう感じて、何と言うか不思議な感覚を与えてくる。その不思議さを味わおうと、続きを求めたくなる衝動が感じられる。そう思わせる作品です。
後…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ダンガンロンパ風・超常現象ミステリー開幕っ!
一人の刑事が断崖絶壁の孤島で殺人事件に遭遇するミステリーです。
今回のお話、非常に引き込まれました。
まず第一にキャラクターが非常に立っており、会話だけで誰が話しているのかが読めるのです。その読みやすさが見事にストーリーを作りあげ、回答編まで誘ってくれます。
ダンガンロンパというミステリー形式のゲームが存在するのですが、それと似た感動がありました。また実際に人が介在できるレベルを超えた超常現象もリアリティに富み、探偵の解説編も嬉々として楽しむことができます。
是非、多くのミステリーファンに読んで頂きたい一品です。
あなたもご一読を! - ★★★ Excellent!!!ドラマのように目に浮かんでくる小説
ドラマや映画のように、情景や登場人物一人一人の様子が目に浮かんできました。
ただ、その時点で私たちはだまされていることがあったりして、映像化する際にはそこが難しいところだな、と思いつつ、とても楽しみであったりします。思わず、映像化が決定しているかのような感想を書いてしまいましたが、それくらい面白い小説でした。
文章のミステリーが苦手な方でも、ドラマなどを見るような気持ちで読めると思います。
内容はネタバレになるので言えませんが、我々が物語の中に感じる常識をどんどんと壊していく様子にとても驚き、また爽快な気分になりました。
主人公の5年前の話もいつか読みたいと思いました。