謎を解いて毒を解く!後宮×グルメ×薬×推理!ワケあり少女食医の中華幻想 夢見里 龍
《毒》×《グルメ》×《薬》×《後宮》×《がんばるヒロイン》!
8万PV突破! いつもお読みいただき、ありがとうございます!
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その後宮には、あらゆる毒を解毒する食医の姑娘(むすめ)がいる!
大陸で最も強い帝国・剋は先帝の悪政によって《地毒の禍》に見舞われていた。
《地毒》は万物を毒に転ずる。水や火、木等を介して人を蝕み、《毒疫(どくえき)》という奇しき病をひき起こす。鱗に被われ、水桶からあがれない妃妾。四肢から梅の咲きこぼれる舞姫。毒疫は如何なる医師にも癒すことはできない。
白澤の叡智を継承するひとりの食医を除いては。
慧玲(フェイリン)
彼女は先帝の姑娘であることから「渾沌の姑娘」と疎まれながらも、典医が匙を投げた患者たちをたちどころに解毒していく。最高に美味しい《毒》を患者に飲ませることで。
「私は如何なる毒をも絶ちて、薬と致しましょう」
最強の食医が毒師の暗殺者と逢ったとき、国の運命が大きく動きだす。
*連載について
第六部 週2(火/金)連載中です
*注意書き
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・出来事とはいっさい関係がありません。ご了承ください。
ライト文芸寄りの後宮お仕事ものです。
恋愛はするかどうか謎ですが、異性バディ(イケメン)はいます。
こちらの小説は「小説家になろう」にも掲載(同時に連載)致しております。
1巻2巻好評発売中
ドラドラふらっと♭にてコミカライズいたします!
*タイトル変更いたしました
旧タイトル「後宮食医の薬膳帖~疎まれ廃姫は毒を喰らいて華と為す」…続きを読む
目次
連載中 全121話
更新
- 第一部《木の毒》は咲き誇る
- 1 その姑娘、毒となるか 薬となるか
- 2 鱗の生えた妃妾
- 3 華の舞姫
- 4 四肢から梅の咲きこぼれる妃嬪
- 5 秘すれば華なり
- 6 梅の根かたで自害した宦官
- 7 華の頂と皇后からの依頼
- 8 麗しき風水師と会う
- 9 宴に毒の陰有り
- 10 風水師は毒をほのめかす
- 11 慧玲の調薬
- 12 尚食局の恥
- 13 薬膳の宴 其の壱
- 14 薬膳の宴 其の弐
- 15 秘する華を解く
- 16 梅とむらい
- 17 毒を喰らい、薬と為す
- 18 禁毒の暗殺者と毒喰らいの皇姫
- 19 毒の暗殺者は嗤う
- 第二部《火の毒》は燃えさかる
- 20 回想…麒麟死す
- 21 夏の妃 訪う
- 22 坤族と昊族
- 23 暗殺者はたわむれに接吻ける
- 24 夏妃の女官は祈る
- 25 皇后に火の毒
- 26 火の熾りを解く
- 27 皇帝と皇后の睦言
- 28 燃えない薬の調えかた
- 29 毒を盛ったのは昊族
- 30 怨みの毒は燃えさかる
- 31 火刑と毒の雨
- 32 毒と薬の化かしあい
- 33 食医の姑娘は祈らない
- 34 火の毒を絶つ
- 35 化生の悪夢
- 36 ふたりを結ぶは天毒の縁
- 第三部《金の毒》は眠る
- 37 秋風吹いて血が香る
- 38 女官きたる
- 39 毒となれ
- 40 篭の孔雀と毒の鳥
- 41 飢饉と病に見舞われた農村
- 42 腹が減ってはなんとやら
- 43 金の毒を診る
- 44 黙すは毒
- 45 触る神に祟りあり
- 46 月に叢雲 花に風
- 47 女官に毒
- 48 食医の咖喱
- 49 毒に交われば毒となる
- 50 罅割れる胸
- 51 毒を解いて呪いを解く
- 52 慧玲 後宮に還る
- 53 貴女ほどの毒は知らない
- 54 孔雀の笄
- 55 簪を貴女に
- 幕間
- 幕間 毒師の独りごと
- 幕間 毒師の独りごと 其の二
- 第四部《水の毒》は滴る
- 56 冬宮の願掛け桜は咲き誇る
- 57 可乐とひと匙のやさしさ
- 58 毒の瞳にあばかれる
- 59 華の舞姫に水の毒
- 60 造られた毒
- 61 彼ほど強い毒はいない
- 62 巧克力の薬
- 63 水の毒は巧克力で弾ける
- 64 皇帝の御子
- 65 根の深い木
- 66 冬の妃と麒麟の死骸
- 67 春の命に祝福を
- 68 女を縛る血の鎖
- 69 その華は愛を秘める
- 70 毒師と毒師は剣をまじえる
- 71 怨みは血に融ける
- 72 化蛇の毒
- 73 怒りは薬にならない
- 74 その愛は毒となるか薬となるか
- 75 毒が、彼の愛だったから(性被害描写注意)
- 76 道連れにさせて
- 77 壁に耳あり障子に目あり
- 78 日を喰らう蟲
- 第五部《土の毒》は蝕む
- 79 回想…先帝と現帝 いかにして渾沌の帝は討たれたか
- 80 皇帝倒れる
- 81 四八珍の薬
- 82 盤古経を紐解く
- 83 毒の嵐は吹き荒ぶ
- 84‐1 彼が毒になるまで《鴆 回想》
- 84‐2 私が創った最強の毒《鴆 回想》
- 85 一緒に復讐をしないか
- 86 薬の娘は惑う
- 87「私は毒を絶つ」
- 88 ここが地獄の底だ
- 89 毒師と薬師は殺し愛う
- 90 藍星はあるじを捜す
- 91 薬の廃姫に命を捧げる
- 92 皇帝は金糸雀に冀う
- 93 毒と争うのは患者
- 94 毒と薬の決戦
- 95 白澤の薬の極致
- 96 毒師の失踪に風吹く後宮
- 97「そなたに寵を与えよう」
- 98天毒の禍きたる
- 99「怨みを喀きだせ」
- 100薬に呪われた姑娘と毒に呪われた男
- 101皇后の誘惑は新たなる毒
- 102毒の皇太子きたる
- 103ふたりきりの殯
- 104元宵祭の天燈に幸福を祈る
- 105ふたりの地獄に華が咲く
- 番外編
- 幕間 毒なし女官のひとり歩き
- 幕間 薬師と毒師の小咄
- 幕間 眠れぬ姑娘に毒の接吻を
- 第六部《風の毒》は吹きすさぶ
- 2‐1如月に風邪きたる
- 2‐2熱風邪には白菜と大根
- 2‐3風邪を治す薬はない
- 2‐4梅の春妃の愛は散らさじ
- 2‐5海からきた季節はずれの夏の嵐
- 2‐6毒の皇太子は殺意を振りまく
- 2‐7食なくして人は非ず
- 2‐8家政婦、ならぬ女官藍星はみた
- 2‐9宮廷風鯛だし拉麺!?
- 2‐10南海の王は女の食医を軽蔑する
おすすめレビュー
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★★★ Excellent!!!
逆境に抗う魂の美しさ――毒が薬とならんことを 板野かも
夢見里文学に初めて触れる読者は、文彩の粋を尽くしたその描写の美しさ、難解な表現を交えても損なわれない筆致の瑞々しさにまずは驚嘆し、惜しみない賞賛の言葉を贈る。しかし、麗しき妃妾達がその身を豪奢な装束で飾り、一流の料理人が盛り付けに趣向を凝らすのと同様――誤解を恐れず言えば、その文章の美麗さは、本質に至る前にまずは読者の心を惹きつける“飾り”に過ぎない。この作家の真髄は、文章の美しさを超えた先にこそある。それは即ち、ある意味で彼女自身の映し身とも言えるヒロインの、健気で誇らしい「戦い」の物語に他ならない。
先年出版され界隈を風靡した『死者殺しのメメント・モリア』しかり、彼女の描き出すヒロインは、多くが理不尽な宿業をその身に背負い、それでも確たる目的と信念の為に前を向いて戦い続けている。その生き様は孤独で不憫で痛々しく、しかしそれゆえに気高く強かで美しい。本作のヒロイン・慧玲もその例に漏れず、自らの咎によらぬ責苦を負わされながら、それでも自らの出自に誇りを抱き、懸命に己の使命を果たそうとする。泥中に咲く一輪の花を思わせるその姿は、何かと「最強」が持て囃される昨今のWEB小説界にあって、改めて我々に「強さ」の意味を問いかける。決して強靭でも無敵でもない一人の少女が、己の境遇に、運命に、心に負けまいと懸命に強くあろうとする――その姿にこそ読者は胸を打たれ、彼女に救いあれと願わずに居られな…
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★★★ Excellent!!!
良薬は口に美味し! 赤葉鶏頭
このレビューは小説のネタバレを含みます。 全文を読む(413文字)
★★★ Excellent!!!
皇姫は食医となる。幻想的な毒と食の中華ファンタジー。ミステリ要素強め 松宮かさね
このレビューは小説のネタバレを含みます。 全文を読む(1610文字)