概要
祈るのではなく、ただ名づけるように爪を塗る
【あらすじ】
塗爪師とは、戦に駆り出される者の爪を塗ることで、身体強化の付与効果を与える者である。しかし、それは女の仕事として評判で、対してススラハは男である。それゆえになかなか職にありつけずにいたが、ラフィリヤ騎士団から雇われることが決定する。雇い主は騎士団のティバルラだったが、彼から「私には塗爪は必要ないと思っている」と告げられる。ティバルラは自身の爪や指先を戦傷で失くしていることをススラハに打ち明ける。それでも塗爪師としての仕事を全うできると言い切るススラハにティバルラは塗爪を許可する。ススラハティバルラの爪の回復を試みるが、一日で完全に回復し切ることは不可能であることを知り、代わりにつけ爪を用意する。その様子を見ていたティバルラはススラハを塗爪師として接することを誓う。
塗爪
塗爪師とは、戦に駆り出される者の爪を塗ることで、身体強化の付与効果を与える者である。しかし、それは女の仕事として評判で、対してススラハは男である。それゆえになかなか職にありつけずにいたが、ラフィリヤ騎士団から雇われることが決定する。雇い主は騎士団のティバルラだったが、彼から「私には塗爪は必要ないと思っている」と告げられる。ティバルラは自身の爪や指先を戦傷で失くしていることをススラハに打ち明ける。それでも塗爪師としての仕事を全うできると言い切るススラハにティバルラは塗爪を許可する。ススラハティバルラの爪の回復を試みるが、一日で完全に回復し切ることは不可能であることを知り、代わりにつけ爪を用意する。その様子を見ていたティバルラはススラハを塗爪師として接することを誓う。
塗爪
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!深みのある二人の関係は、BLなんて二文字じゃ終わらせない!
「頑張れ、ススラハ!」
多くの読者はそう言ったという。
あなたもきっと、読み進めるうちに、そう言いたくなってしまうだろう。
◆
ボーイズラブ。
多くの作者が書くのは、おそらく性癖を──誤用の意味で──詰め込んだ作品だろう。
要素×要素×要素。キャッチーなタイトルにべたべたの甘いスナックのような展開。
そんな物に食傷気味の読者にはぴったりなのが今作品である。
ファンタジーを基盤とした、大空が広がるかのような展開の数々。
ちょっと笑ったり、手に汗を握ったり。
コレは、ただのボーイズラブではない。主人公・ススラハを中心とした人間ドラマだ。
もちろん、ボーイズラブ要素が無いというわけではない…続きを読む - ★★★ Excellent!!!爪を塗る。塗られる。唯一無二の男ふたりの関係は、どこへ向かうのか。
この世界には塗爪師という職業がある。戦に赴く者に魔力をも込めて爪を塗る仕事だ。ただそれは女の仕事とされる。
対して塗爪師のススラハは男。それゆえに職の当てがなかったがそんな彼を雇ったのは騎士団長のティバルラ。しかしはティバルラには爪がないーー。
ファンタジー世界で繰り広げられるこの設定にまずときめきます。爪を塗り、塗られる関係って個人的にすごくエロティックだと思うのですが、確固たる職業としてそれがある世界でふたりの男はどんな関係を築いて行くのか。固唾を飲んで見守りたいです。
とにかくいまは「名づけるように爪を塗るのは生の肯定」とティバルラに告げるススラハに痺れています。