概要
亡国の幼き姫は囚われ、戦えず、狂っていた
九歳のランゼは賊軍に滅ぼされた「ランページ国」で最後の王族だった。戦火を逃れ、民と共に海を越えて「名もなき島国」に辿り着くと、残されたランページ人を救出する代償として島国に囚われることとなる。
両国の騎士たちが海の向こうで活躍する中、戦いを望むもそれを認められないランゼは大人たちに反抗し、燻る日々を過ごす。
そんなランゼにもやがて機会が訪れる。
それは、手を取り合う両国の衝突を意味していた。
十五歳になる架け橋の姫君が皆に認められ、一つの時代を築くまでを描く。
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