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次のレッスンも前と変わらずドキドキと息苦しさの中で進行した。


レッスンの終わり、チャンスがないか伺った。


おばさんふたりが先生を離さない。

このまま残っていては不自然だ。

仕方なく挨拶をして外に出た。

今日もじいさんが待っていてくれた。

おじさんはさっさと帰ってしまっている。


ふたりで今日のレッスンの話をした。


じいさんは彼氏が居るなんて知らないだろうな。

知っていたとしても聞くのははばかられた。

今日のじいさんはいつになく饒舌で、自分の好きなボーカリストの話をずっと続けた。

それは駅まで続いた。

最後に挨拶をして別れた。


今日も進展はなしか。


先生に会って満たされた気持ちとは裏腹に口惜しい気持ちがにじむ。

やはり飲み会か。

チャンスはあるだろうか。

チャンスがあれば先生に直接聞こう。

そう腹は決めてある。


先生は、薄手のブラウスを着ていた。

膝上のスカートは、ちょっとドキドキした。

電車で思い出していたら耳が赤くなるのを感じた。

やれやれ。

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