18
意外なところで繋がってたか。
今日はサブローがいないから今度会ったときに話そう。
こっちもちょっと進展しそうだ。
まあ彼女の興味は俺じゃなくてサブローだけど。
話してみなきゃわからないさ。
ひとまず席に戻って成島に話した。
「今度経理の連中と飲み会をしようかと思ってるけど来るか?」
ちょっとにやけた顔をしている。
「藤森さんですか。」
「藤森?」
「同期です。」
「ああ、あの子か。藤森って言うのか。」
そうか。同期でもあの子は際立っているか。そりゃそうか。きれいだものな。
そう思われても仕方ない。ていうかそのものずばりか。
「来るか?」
「断る理由はないですから。」
ちょっとこいつこういうひねくれた言い方をする。
皮肉屋だ。
でもこう言っときながら自分も藤森さんには興味ありってことだな。
とりあえずひとり確保。
さて次は青田か。
青田は今日来ているが出先だ。
戻る予定にはなっている。
森山さんと一緒だ。
ちゃんとやってるかなあ。
夕方ふたりが戻ってきた。
ぶすーとした顔をしている。
まあいつもそうか。
背筋は伸びている。
「うまくいったか?」
「はい。」
背筋を更に伸ばして答えた。
なんだうまくいったのか。
課長に呼ばれて会議室に行ってしまった。
青田と森山さんはふたりだけになるとどんな会話をしているんだろう。
なぞだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます