18

意外なところで繋がってたか。

今日はサブローがいないから今度会ったときに話そう。

こっちもちょっと進展しそうだ。

まあ彼女の興味は俺じゃなくてサブローだけど。

話してみなきゃわからないさ。


ひとまず席に戻って成島に話した。

「今度経理の連中と飲み会をしようかと思ってるけど来るか?」

ちょっとにやけた顔をしている。

「藤森さんですか。」

「藤森?」

「同期です。」

「ああ、あの子か。藤森って言うのか。」

そうか。同期でもあの子は際立っているか。そりゃそうか。きれいだものな。

そう思われても仕方ない。ていうかそのものずばりか。


「来るか?」

「断る理由はないですから。」

ちょっとこいつこういうひねくれた言い方をする。

皮肉屋だ。

でもこう言っときながら自分も藤森さんには興味ありってことだな。


とりあえずひとり確保。


さて次は青田か。

青田は今日来ているが出先だ。

戻る予定にはなっている。

森山さんと一緒だ。

ちゃんとやってるかなあ。


夕方ふたりが戻ってきた。

ぶすーとした顔をしている。

まあいつもそうか。

背筋は伸びている。


「うまくいったか?」

「はい。」

背筋を更に伸ばして答えた。


なんだうまくいったのか。

課長に呼ばれて会議室に行ってしまった。

青田と森山さんはふたりだけになるとどんな会話をしているんだろう。

なぞだ。

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