37
困った。
俺には処理出来ない。
どうしたらいいのか皆目見当がつかなかった。
こんな状態だと声をかけるどころか一緒に居るだけでも平常心を保てない。
次の1週間、サブローにも言えずもんもんと過ごすことになった。
また日曜日がやってきた。
やっぱり誰かに相談すべきだったか。
誰かといってもサブローぐらいしかいないが。
また寝不足で早く目が覚めた。
先週渡された課題の楽譜があった。
楽譜などちゃんと読めないがこの間一通りやったからなんとかなる。
5人でハーモニーをする。
その練習をした。
でもちょっとわからないところもある。
スマフォのピアノアプリで音符を入力しながら確かめる。便利なもんがあるんだなあ。
こんなことでもしてないと時間を保てない。
実は歌の練習は毎日している。
わからないところは苦手な部分でなかなか覚えられない。
先週先生にその部分を教えてもらったあの瞬間を思い出して胸が高鳴った。
どうしちまったんだよう。
まるで中学生に戻ったみたいだ。
サブローに話したら笑われそうだ。
いや、あいつなら真面目に聞いてくれるか。
また空腹のままレッスンへ向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます