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中学生に逆戻りしてしまった俺はこのままどんどん若返っていくのだろうか。
ちょっと自虐的になりつつもこの状況を少しづつ消化出来るようになってきたかもしれない。
どう対処していいのかわからないとまどいから始まったが、恋するのは悪くない。
楽しめばいいのだ。
今日もようやく眠りが深くなってきて、朝は目覚めがよかった。
朝食と弁当を作り元気に出社した。
いよいよ明日は飲み会だ。
それを考えるとそわそわしだすが、それでも前よりはいい。
会社でも少しづつまともになってきた気がする。
今日はサブローが居た。
「だいぶ落ち着いてきたんじゃないか。」
「わかるか?」
「進展したのか?」
「そうじゃないけど、気持ちの整理がついてきた。」
「どういう整理?」
「まあそれはさ。内緒だよ。」
「めずらしいな。内緒とか。」
「また話すよ。」
そうだ。明日進展出来るかもしれない。
そしたら話せる。
また明日のことを考えてそわそわする。
こういう気持ちを忘れてたかもしれない。
俺にもまだこういう気持ちになることがあったんだ。
そう考えると楽しい。
明日も飲み会だが、お互い仕事もひと段落していたので、
サブローと飲んだ。
本当は森山さんを誘いたかったが、今日は出社していなかった。
「今日彼女は居ないのか?」
「今日はライブで遅くなる。」
「行かなくていいのか。」
「そんなに頻繁に行ってられないよ。」
「なんか余裕だな。」
サブローがうらやましい。
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