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結局、経営者にまでたどりつけなくて休憩時間は終わった。
後半戦もしゃべらなかった。でも話にはついていけたと思う。
女性の成果ゼロ。英語の成果1ってとこか。
次のお題は、なんとジャパニーズアイドルについてだと?
こりゃあサブローに聞かないと。
ちょっとほかの人には出来ない話題が持ち出せるかも。
でもしゃべりたくはないなあ。
さて気持ちを切り替えて、金曜の飲み会だ。
その前にサブローを誘って飲んだ。
彼女は遠征から帰ってきてはいたけど、ちょっと飲むぐらい平気だろう。
というか彼女もライブがあって、戻ってくるのは遅いらしい。
最近は一緒に住んでいるようだ。
サブローも話したいことがあるらしく、
彼女と同棲するのはどうなんだという話になった。
俺の方がその点については経験豊富ということだからだ。
まあ経験があるっていったってケースバイケースだからなあ。
サブローの話は幸せそうでうらやましいよ。
そして俺のほうはジャパニーズアイドルについての所見を聞いた。
「なんだそんな大仰なこと。考えたこともないよ。」
「なんだよ。いい話が聞けるかと思ったのに。」
「推しのことしか考えてないよ。」
「ふむ。それもひとつのネタだな。」「推しって英語でなんて言うんだろう。」
とスマフォをいじくる。
fav とか fave とか出てくる。
「なんだ、真面目に英語やってるのか。」
「まあ、その気はないけどね。なんとなくだよ。」
「英語が副産物ってことか。」と笑ってる。
「うん、そうなってる。メインがはかどらないけど。」
「いい子はいないのか。」
「いないわけじゃない。でもまだ芽がまるっきしでない。」
「なんか絶望的だね。」
「まあそこまで悪くないけど。」
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