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二次会には先生は来ないんじゃないかと心配だった。
店を出る段になってあこが近寄ってきて行くよね?と肘でつつかれた。
うんとうなずく。
先生は来るのか聞こうとしたら、
ちょうどやってきた先生の腕をあこちゃんが引っ張って、さま行きましょう!と言った。
先生も乗る気でもう一方の手を突き上げた。
ちょっと酔っているようだ。
赤味を帯びた顔が可愛らしかった。
ぞろぞろと二次会組が店を出て歩き出す。
あこと先生を除いて8人しかいない。
これはチャンスだ。
おじいさんは私はこれでと言って帰っていった。
店は決めてあるわけではなく、歩きながら店を探した。
飲み屋街だから店はいくらでもある。
ひとりこのあたりに詳しいらしいおじさんがここがいいよと言って
中を確認しにいった。
入れます!と言ってみんな中に入る。
8人掛けと思われるテーブルに10人が詰めて座る。
先生は斜め前になった。
おじさんが注文を取りまとめる。
ひと段落して、あこが俺を紹介した。
どうやら二次会メンバーもほぼ決まっているらしい感じだ。
あの美人の子も居た。
あと若い男性がひとり、そのほかは女性たちだ。
男3人、女7人か。
美人の子は若い男性の隣で、仲がいいようだ。いや、もしかたら付き合ってるのか。
女性のひとりは、さっき質問攻めをしてきたおばさんだ。
あこの紹介を引き取ってさっき聞いたことをみんなに披露してる。
俺は自分でしゃべることなく一通りの自己紹介が終わった。
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