電脳遊戯 —VR監獄からの脱出—

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（223文字）

まずはじめに言わせていただきます。
この「極悪人はVR世界で永久的に生き地獄！」は、気軽に読んでよしのVRゲーム系作品だと、私は思っています。

タイトルとあらすじからのイメージでは、"VR世界での囚人バトルロワイヤル"みたいな物を想像をする方もいるかと思います。

しかし実際には、VRゲームを基盤にした馴染みやすい世界観。
刑罰の内容もゲーム的に設計されており、やること自体は単純明快。
主人公たち囚人も立ち位置は、「多額の報酬が出るユニークモンスター」もしくは「賞金がかかったPKプレイヤー」といえば、分かりやすい人もいるでしょう。

冤罪晴らしに、脱獄という名の閉じられたVR世界からの脱出…続きを読む

冤罪で死刑級の刑罰を科せられた男が主人公。

その刑罰はVR。
それは仮想現実であることを利用し、この世に無間地獄を再現したような代物で。
（魔物や住人に命を狙われ、同じ立場の重犯罪者にすら命を狙われる。そして死ねない）
そんな地獄で、主人公が冤罪を晴らすことと、現実への生還を目指して戦う話。
明るい話では無いですが、暗黒街ものが好きな人にはお勧めできると思います。