終の渇望

序章 起点

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一九四一年六月二二日

ドイツ軍、ソ連に侵攻。独ソ戦、開戦。

一九四二年五月一九日

ソ連軍、ハリコフに新型爆弾ヴァーニャを投下。

史上初の反応弾の実戦使用。ドイツ陸軍二個軍壊滅。

同年九月三日

ソ連軍、ワルシャワに反応弾投下。

同年十二月二五日

ソ連軍、ニュルンベルクに反応弾投下。

一九四三年一月一五日

ベルリン陥落。ドイツ第三帝国滅亡。

同年十二月七日

ソ連、日ソ中立条約を一方的に破棄し対日参戦。

一九四四年三月十日

ソ連軍、北海道へ上陸。

同年四月一五日

米軍、鹿児島へ上陸。

同年七月九日

ソ連軍、川崎に反応弾投下。

同年八月一五日

米ソ両軍が静岡で合流。

第二次世界大戦、終戦。

日本列島は米ソ両軍の軍政下に置かれる。

一九四七年六月一五日

米国がソ連に日本問題の最終的解決を通告。

同年八月三十日

神戸臨時政権統治区域において、第一回新生帝国議会統一選挙実施。

同年九月四日

東京政府が日本人民共和国の成立を宣言。

列島は人民共和国と帝国に分断。

米ソ暫定統治領域分割線（旧静岡県川崎町―― 旧新潟県直江津町）が両国の軍事境界線として固定化。

日本は極東における冷戦の最前線となる。

二〇一一年三月一二日

人民空軍、帝国陸軍駐屯地を爆撃。

人民陸軍、軍事境界線を越境。

日本人民共和国政府、祖国統一戦争の開始を宣言。