　二〇二七年　八月七日

　帝国軍、北関東と箱根一帯で再び攻撃を開始。

　空軍のＦ― ３が対地誘導弾（ミサイル）攻撃を行ったほか、帝国海軍の制圧下に置かれた駿河湾から駆逐艦妙高が箱根陣地に対しトマホーク誘導弾（ミサイル）を撃ち込んだ。

　しかし、立川総司令部の指揮下で立て直された人民軍は強靭に抵抗した。

　Ｆ― ３に対しては人民空軍のSu―47ＭYa戦闘機が発進し、後に帝国空軍のＦ―

23Ｊ戦闘機と空戦（ドッグファイト）を繰り広げた。また駿河湾の妙高は、伊豆半島に潜伏していた人民軍砲兵の地対艦誘導弾（ロケット）攻撃で沈没した。

　こうして開戦四日目にして、戦闘は初めて膠着状態に陥る。

　死者、行方不明者数の総数、帝国側三八五〇名に対し人民共和国側一〇三〇〇名。

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