概要
“こんな世界”「でも生きたい、あなたと」「だからこそ生きたい、お前と」
【並行世界編、世界線一完結】悍ましい花で溢れ退廃した世界で生きる、少女と“彼”。
人間の少女と、人ではない彼の、残酷で儚く美しい、真実の恋愛録。§ホラー×恋愛×現代ファンタジー§
あらすじ。
突如、落とされた巨大な種。
それは、やがて、美しい黒浜茄子(くろハマナス)となり、人間や建物など、全てのものを蝕んでいった。
その花びらに、花粉に触れると、皆、花が咲く。黒い浜茄子が。
ただ一人、深夜咲(ふかやさき)という少女を除いては。
彼女は、人ならざる者に魅入られていた。
“彼”は、いつも咲を見ていた。ここがどこだか、自分が誰だかわからずに。
そして、咲は白いハットを被った“彼”の愛で助かった。
彼は人ではなかった。だが、この世界には、もう咲と“彼”しかいない。
人間の少女と、人ではない彼の、残酷で儚く美しい、真実の恋愛録。§ホラー×恋愛×現代ファンタジー§
あらすじ。
突如、落とされた巨大な種。
それは、やがて、美しい黒浜茄子(くろハマナス)となり、人間や建物など、全てのものを蝕んでいった。
その花びらに、花粉に触れると、皆、花が咲く。黒い浜茄子が。
ただ一人、深夜咲(ふかやさき)という少女を除いては。
彼女は、人ならざる者に魅入られていた。
“彼”は、いつも咲を見ていた。ここがどこだか、自分が誰だかわからずに。
そして、咲は白いハットを被った“彼”の愛で助かった。
彼は人ではなかった。だが、この世界には、もう咲と“彼”しかいない。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ゆらり、ゆれる、絶望と希望と。
本作、冒頭から辛いシーンが続きます。作者さまはとても優しいかただから、ちゃんと断りを入れていただいていますが、いろいろ、辛い。そのあと、そうしたら幸せになるのかなといえば、やっぱりしばらく、別の種類の、めげてしまいそうな場面。
でも、わたしはなんだか、この絶望的な世界が、居心地がいいのです。たぶん、高熱で風邪薬をのんだ夜に、さっききいたおかあさんの声をねむりのなかで魔物の呼び声に変換するような、まくらもとのくまさんが顎に牙をひからせるような、そうして最後に作者さまのあったかいうでのなかに落ちていくような、そんな安心を感じているからだと思います。
ものがたりは昏い影を負って、ゆらり、ゆれま…続きを読む