第23花 玩具と屑(不快・残酷描写あり)
その後、泣き疲れたのと、ここから出られる嬉しさで胸いっぱいになったのか、
そこは、咲の部屋で湿っていて、ほこりや
咲を人間と思っていない親戚共は、部屋の掃除も許さなかった。
そして、しゃがむと咲の髪をそっと
その時だった。
「なっ!」
親族会議でいるはずのない男共が戻ってきていて、六人がかりで
「お前、がっ!」
「みィーてェーたァーぞォー!」
この家の主人の弟が、震える手でスマートフォンの動画を流した。そこには咲と
何故、この男は知っている、と。
親族会議で出払っていたはずだ、と。
答えは簡単だった。
この男は無職で姉のすねを
この日も朝から飲んだくれ、熟睡していた。それに呆れ、親族たちはこの男だけ置いていった。
男が目覚めたのは夜。
自分が置いていかれた事に気づき、苛立ち、未成年だから残っている咲を腹いせに犯そうとし、目にしたのは、仲睦まじい二人だった。
それに
こうして、
「あれはオレたちの
男は涎を飛ばし、目を血走らせながら、スマートフォンを叩きつけた。
それを見た
「——
そう
「がっ!」
腹部を殴られ、後ろ手に手足を縄で縛られ、口をガムテープで塞がれ、床に転がされた。
そして、
それを見て、
生き埋めにされると。
だが手足を縛られた今、できるのは、それこそ
庭の土は、成人男性が容易に入られる大きさまで掘られていく。
満月が照らす薄暗い夜に、ザッザッと、土を掘る音が響いていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます