概要
修学旅行のフェリーが沈没して無人島に漂着した俺たちは…
修学旅行で訪れた沖縄。
本島から離島へと向かってる最中に突如沈没するフェリー。
北高校2年B組の生徒約三十名は、気がつけばどこともしれない無人島に漂着していた。
「ここどこ?無人島?」
「なんで私たちのクラスだけが流されたの?」
「他のお客さんは?」
生徒たちが混乱する中、イケメンで女子人気の高いサッカー部の浜田浩平が突如としてリーダー面し始める。
「みんな聞いてくれ!助けが来るまで全員で協力することが大切だ!」
最初は温和にクラスをまとめていた浜田は、時間が経つにつれて徐々に本性を表し始める。
「まずは食糧を探そう。助けが来るまで見つけた食糧で持ち堪えるんだ!」
「いや、まず水だろ。人は餓死よりも先に水不足で死ぬんだぞ?」
「は?何君。リーダーの僕に逆らうの?」
正論を言ったつもりだった佐
本島から離島へと向かってる最中に突如沈没するフェリー。
北高校2年B組の生徒約三十名は、気がつけばどこともしれない無人島に漂着していた。
「ここどこ?無人島?」
「なんで私たちのクラスだけが流されたの?」
「他のお客さんは?」
生徒たちが混乱する中、イケメンで女子人気の高いサッカー部の浜田浩平が突如としてリーダー面し始める。
「みんな聞いてくれ!助けが来るまで全員で協力することが大切だ!」
最初は温和にクラスをまとめていた浜田は、時間が経つにつれて徐々に本性を表し始める。
「まずは食糧を探そう。助けが来るまで見つけた食糧で持ち堪えるんだ!」
「いや、まず水だろ。人は餓死よりも先に水不足で死ぬんだぞ?」
「は?何君。リーダーの僕に逆らうの?」
正論を言ったつもりだった佐
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!『空気を読む』世代によるフラタニティ――残酷な友愛の物語
楽しく拝読させて頂いております。
この作品は『異世界モノ』でもなく『サバイバルモノ』でもなく、ごく普通な高校生――特段何かしらの訓練や教育を受けていない、一般人が切迫した状況下で『周囲の空気』のみを畏怖として生存していく物語です。
そしてこの世界は、未来の日本で未曾有の『有事』あるいは『災害』が起きた場合、もしかしたら起きうるかもしれない状況をシミュレーションした物語かも知れません。
LINEで繋がり、その横並びを大切にしながらも、その中で『バズる』中心にいたいと思う自分の存在を認めてほしいと願う欲望を誰もが抱きながらも、実生活に存在する中心的人物に依存する世界。その中で『空気…続きを読む