第38話 夜這い!?………いえ、襲撃です。


こんばんは。

ルークです。


祝賀会が終わり………用意していただいた王城のゲストルームへ。


疲れた………さっさと寝よう………。


僕は分不相応のベッド寝転ぶと………ドラゴさんが僕のお腹の上に寝転んでくる。


………まぁ……いいけど………。


せ〜の〜 ステータス………。



=========================

名前:ルーク

年齢:12歳

MP: 10/70

状態:健康

称号:ドラゴの保護対象者

スキル:マンドラゴラ Lv.7(369/640)

    ▶︎マンドラゴラ耐性 Lv.MAX

    ▶︎MPを5使用してマンドラゴラ召喚

     ★レベルアップボーナス MP 50%減(上限値)

    ▶︎ドラゴさんのマンドラゴラ収納(272/640)

     ★50株収納ボーナス:擬人化

    ▶︎マンドラゴラ砲(威力272/640)

     ★200株収納ボーナス:威力2%上昇

==========================


王都へ移動中………スキルレベルが上がってたんだよね……。

マンドラゴラさん達の増加が止まらない……。

僕はそっとお腹の上で、すでに寝てるドラゴさんを見て………そして、〝マンドラゴラ砲〟を思い出す。


この子は………どこまで強くなるんだろう………。


そんなことを考えていると………〝ガチャリ〟とドアが開く…………


うん? ………誰? って………メイドさん?


メイドさん……メイドさん……どうしました……? 

はぁ………夜這い? ですか………。


メイドさん……メイドさん……どうして……そんなに目つきがきついの?

はい? ………将来有望の獲物を逃さないため?


メイドさん……メイドさん……どうして……手に斧を持っているの?

はぁ……僕の服を脱がすため………?


嘘だ!! 絶対嘘だ!!


僕は慌てて……ドラゴさんを抱き抱えたまま、ドアとは反対側にベッドから降り立つ。



うがぁ〜!! スコップはドア側に置いてたんだ!!

ドラゴさん……ドラゴさん……ピンチですよ!!

起きてください!!


「ぬぅ〜ぼぉ〜⤵︎⤵︎」


空返事で起きようともしない……。

だから、液状肥料は1日1本って言ったのに!!

調子に乗って何本も飲むから!!

ぎゃぁ〜!! こっち来た!!



先程から叫んでいるのに………誰も来る気配がない!!

もうお終いだ〜!! っと、ドラゴさんをガクガクと揺さぶる。



「ぬぼぉ」


すると………ドラゴさんが目を開いた。

僕は………咄嗟に………ドラゴさんの両脇に手を入れて………侵入者に向けて突き出す。


………分かってる……人としてダメなことを………。

でも……仕方がないのです……死を目前にしてパニックだったんだから………。

侵入者さん……そんな目で僕を見ないで!!

元はと言えば……あなたが侵入してきたのがいけないんですよ!!


自称夜這いのメイドさんが、ベッドを回り込んでこっちに向かってくる………斧を顔の横に構えて………。

あぁ……このまま終わる………っと思った時………



「ぬぼぉ⤵︎⤵︎」


〝ドガン!!〟



本当に……面倒臭そうにドラゴさんが叫び………メイドさんが吹っ飛んでいった……。


………。

…………。

……………ねぇ……もっと早くやってよ………。


「ぬぅ〜ぼぉ⤵︎⤵︎」


………分かってるよ……僕が不甲斐ないのは……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る